我が最愛なる息子の一人、長男龍之介。
今年の春から晴れて社会人になり、先日社会人になった息子と初めてスーツ姿で一緒に飯を食べました。
僕と奥さんが離婚したのは、長男がまだ2歳の頃で、
・・・あ、僕の浮気が原因です。若さゆえの暴走的な感じです。テヘペロ
それからは、「会わせてもらえない期」があり、
「週末だけうちに泊まりに来る期」を迎え、
5年間に及ぶ、「長男と二人暮らし期」を経て、
「長男一人暮らし期」からの社会人なわけで、色々あった訳です。
とはいえ親子の仲も良く、いつも笑ってばかりのとても愉快な良い奴なのですが、
心配していたのは、うちの長男といえば、
「根性がねえ!」でおなじみの奴でヤンス。
部活でもバイトでも、ガツガツのし上がって行くようなタイプじゃ無かったんす。
良く言えば「平和主義」みたいな奴なんだが、社会に出るとそうもいかんでしょ。
それでも、家から放り出して一人暮らしとアルバイトの甲斐あってか、思ったよりたくましく成長していたようです。
就職先はというと、
「不動産業界」しかも「売買」さらに「池袋」
それだけは止めておけと言ったはずなのだが・・・。
賃貸しか経験の無い僕にとってはありがたい話でもあるのですが、いかんせん僕のイメージする「売買屋」はもう「軍隊」のイメージしか無いです。
(売買不動産屋さん、ごめんなさい。)
それを聞いた時には、
「こりゃまた厳しい修行先を選んだなあ!ま、仕事なんて修行みたいなもんだ。修行して金がもらえるんだから良しとしとけ!売れりゃ賃貸とはケタが違うから頑張れよ!」
とかなりプレッシャーをかけておいたのですが、いざ就職後に話を聞いてみると、意外とあっけらかんとしており、
「たぶん、大丈夫そうだよ。」と言ってました。
なかなか良い会社に入ったのかもしれませんね。
親なんてのは、子供に対しては、健康で、人様に迷惑をかけず、毎日笑顔で生きていてくれりゃ、それで十分なのです。
締め日の関係で、初月の給料が通常の半分くらいしか入らないらしく、生活が苦しいとのことなので、お金を渡してきました。
「ありがとう、必ず返すから。」
『おう!きっちり返しやがれ!でも俺にじゃねーぞ!』
「ん?」
『返すのは、お前の息子にだ。』(渾身のドヤ顔で)
死んだ親父が僕に言ってました。
【竹内家家訓:親に受けた恩は子に返せ。】
・・・まだまだ返し足りねえよなぁ、父さん。 おしまい