久々の不動産マメ知識です。
今でこそ少なくなりましたが、僕が20代の頃は部屋探しに駅前の不動産屋を回って部屋探しをして、気に行った物件に申し込みを入れる時には必ずと言って良いほど取られていたもの、それが「手付金」です。
その物件で無事契約になった場合は契約金の一部として組み込まれるのですが、その部件で決まらなかった場合はどうなるかというと、
そこの不動産屋で別の物件を申し込み契約になったなら、その契約金に組み込むが、そうじゃなかった場合(引っ越し取りやめとか他社で契約とかの場合)は返しません。
というもの。
ヒドイですね。
はい、本当に昔はヒドかったのです。この業界。
今でも売買では、この手付金のシステムは有効に続いていて、法的にも規定があります。
売買代金の一部を「手付金」として入れて、買いたい人がキャンセルしたら「手付流れ」といって没収されてしまい、逆に売りたい人がキャンセルしたら「倍返し」といって倍額を返さなければいけないのです。(ローン審査が通らなくてキャンセルとなったような場合はまた別ですが。)
では、今マンションやアパートを借りる場合はどうなるの?
というと、
基本的には「手付金は取っちゃダメ!」です。
申し込みの意思として預かるのなら「申込金」や「預かり金」としてならOKなのですが、
その場合は契約前にキャンセルになった場合、全額返還しなければいけません。
我々不動産業者はそう厳しく指導されております。
つまり預かってもあまり意味が無いのです。
でも、実は未だに「手付金」を1ヶ月分取って、「返しません」というハンコを押した領収書を発行している業者はいます。多分居ると思います。
3年位前に申し込みをした老舗の業者はやってましたね。
正直、それを見たとき驚愕しました。
とはいえ、客付け業者は立場が弱いので、そんな老舗の業者様に意見などできません。
そのときは無事契約になったから良かったものの・・・。
借りたい気持ちが強いなら、そういう不動産業者が取り扱っている物件でも、仕方ないと諦めるしかないのでしょうが、そういう不動産会社が管理している物件は往々にして何をやるにしても余分にお金を取られる傾向にあります。
金の亡者が管理している訳ですから・・。
できればお勧めしたくは無いものです。
ではまた来週^^