不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2014年03月

 
はい、締切の水曜日に間に合いませんでした^^;
引越しシーズンという程、うちの会社は忙しくないのですが、それでも繁忙期。
 
うちの会社は元付け(大家さん側の不動産屋)としてもたくさん契約をしているので、この時期は更新や退去の業務がたくさんあります。
それに加えて消費税率の変動を控えているので、その対応に追われてます^^;
 
嬉しいことに多くの大家さんや、入居者さんから色んな相談を受けます。
不動産屋冥利につきます><。。
 
そんな僕の会社も立ち上げてから3年が経ちました。イエーイ^^v
こんな性格なので決して儲かってはいませんが、贅沢をしなければ全然食べていけるレベルになりました。
自分らしく信念を貫いてやってきた結果、今が有ると思っております。
 
 
立ち上げの経緯はバックナンバー2013822日、28日のブログを読んで下さい。
 
思い起こせば今から3年前はまだ事務所も決まっておらず、相棒と二人マクドナルドで打ち合わせをし、漫画喫茶で物件を調べ、コンビニからFAXを送って、先輩の会社の名刺で営業してました。
その後、4月に事務所を借りることが出来て、業者の免許も下り、晴れて自分の会社の名前で営業する事ができるようになり、一安心・・・。など出来るはずも無く、国民金融公庫からは融資が下りず、相棒と二人でクレジットカードを申込みまくり「最悪、これで乗り切るしか無いな。」とドキドキしていたら、銀行が融資してくれて何とか生活でき・・・。こんな無茶な旗揚げでした。

「無茶で無謀と笑われようと、意地が支えの男道!!俺を誰だと思っていやがる!!」
毎日このセリフを心の中で叫んでいました。
色んな人達に支えられて走ってきました。
周りを見ると3年で急成長して店舗をいくつも抱えて、年収も何千万!みたいな人も居たりしますが、商才のない僕からすると目標にすら出来ないタイプですね。
 
先日も業績不振に悩む相棒が「やばいっすよ・・・。」とビビってました。
僕は「何もビビるこたぁねえ!3年前を思い出そうぜ!!崖っ淵までは遥か遠くて見えやしないぜ!!」崖っ淵の何たるかを知る僕が言うんです。間違いありません。
 
信念を貫き頑張ってきた結果、引越しするお客さんから「良い不動産屋さんで良かったです。」と言って頂き、お菓子をもらい、大家さんからも頼ってもらってビールやお菓子をもらい、そんな日常に本当に幸せを感じます。
 
 
 
♪ありふれた日々の中の 小さな幸せを 見逃さぬ心で
 
 明日へと向かう ハートは燃える 決して口には出さないが
 
 幸いです  身に余ります
 
 ウェイ!!       
         「theBrush(ザ・ブラッシュ)/ ハートフル より」
 
 
ではまた来週。
 
 

 あれは、長男が小5、次男が小3の夏の日でした・・・・。
 
ふと思い立って、「野郎ども!チャリンコで旅に出るぞ!!」と意気込む僕。
ノリの良い息子たちは『オーーー!!』とリュックに着替えを詰めて朝早く出発。
 
 『で、どこに行くの?』
 「バカモーン!あてどなくさすらう事こそ旅の真髄なり!!」
『オーーー!!』
しかし、さすがに宿は確保しなくては・・。
途中のコンビニで情報を仕入れ、奥多摩のキャンプ場のコテージを予約。
 
そこから休憩をしながら、道を間違え、地獄の山道を登り、さすがに次男はギブアップ気味。
僕は両手に自転車を持ちながら坂道を登り、ようやく頂上へ。
眺めの良い景色を堪能し、楽チンな下り坂を進み目的地に着く頃は、もう日も暮れかけてました。
途中で買った食材でバーベキューをし、疲労困憊の体を引きずり、キャンプ場のおばちゃんに「この辺にお風呂ってあります?」と聞くと、「ああ、この道をまっすぐ行った所にありますよ。」と教えてもらったので、またチャリンコにまたがりGO!!
 
しかし、行けども行けども看板すら見当たらない。
小一時間程進んだ所で3人で会議。
『パパ、お風呂無いね・・。』
「うぬ。キャンプ場のおばちゃんも、まさか親子連れでチャリで来てるとは思わなかっただろうからな・・。戻るか。」
『戻ろう』
 
そしてコテージに戻り花火をして寝ることに・・。
固い木の床にレンタルした毛布のみ・・・。
 
眠れない・・・。
めちゃくちゃ疲れているのに、全く寝れん・・・。
 
どうやら子供たちもゴソゴソしてる・・・。
「お前ら、眠れそうか?」
『無理っぽいww
 
そこで電気を点けて緊急会議。
 
「ここでこのまま朝を待って出発するか、今すぐ出発するか決断せよ!!」
『今!!×2
「それでこそ我が息子達!いざ出発!!!!」
 
キャンプ場のお会計は済ませてあったので、真夜中にチャリンコで出発。
 
帰り道は下り坂も多く、車もほとんど走っていないので、スイスイ進み。
途中のコンビニで休憩を重ねながら所沢近くの「南京亭」という中華屋に着いたのが午前400
いつもの定食を腹いっぱい食べて、この旅を振り返る。
 
導き出された答えは
「車ってスゴイね。」
 
そして家に帰ってシャワー浴びて布団で寝た時に
「お布団って最高だね。」
 
子供達の人生において、この経験が大切だったかどうかなんてどうでも良いけど、きっとこの旅の事はいつまでも忘れないと思う。
それで十分だ。
 
 
最近、ライブで仲良くなった尊敬するオヤジ仲間の影響で自転車を買い、ふとこの旅を思い出しました。
 
いつか息子たちも子供を連れてそんな無茶な旅をする日が来るのだろうか。
 
昨日から出た熱のせいで文章にまとまりが無い気もしますが、そこは大目に見て下さい。
では、また来週。
 
 
 

いきなりの暴言失礼致しました。
つい最近、新しいスマホに変えたばかりの人間の発言とは思えませんね。
 
 携帯電話・スマートホン、とても便利です。特に仕事上は助かる事も多いです。
 でも、コミュニケーションツールとしては、どうなのでしょうね?
 そんなもの無い時代に遊んで恋して仕事してたけど、別に不自由はしませんでしたよ。いや、むしろ自由だったかもしれません。
 
 一人の時や、電車に乗っている時にスマホを見るのは有効な時間の使い方なのかもしれませんが、好きな人や仲の良い人と一緒にいるときは、目の前に居る人と向き合って欲しいし、一緒に車に乗っているなら同じ景色を見れば良い。
 そこまで携帯に依存している人は少ないかもしれないけど、いい大人にそれをやられると悲しくなって一緒に居る事が嫌になります。
 
 そんな人達に慣れてしまったせいか、まだ20歳を迎えていない女の子とご飯を食べた時に、携帯をカバンから出しもしなかったその子に感動すら覚えました。クソみたいな大人達より全然しっかりしてるしカッコ良い。えらいぞ!!
 
 
 僕は便利なもの全てを否定するつもりは無いし、自分も恩恵を受けてる事も分かってる。
 でも、便利じゃ無いものほど楽しいって事も知っています。
 
 僕はバイクが大好きで、もう売ってしまったのですが過去に6台くらい乗り継ぎました。色んな人達と色んな場所に行きました。そりゃもう不便です。夏は汗だく、冬は凍える、
雨が降ったらズブ濡れで、会話も無いし音楽も無い。でも、いやだからこそ楽しい!
 汗だくもガチガチもズブ濡れも全部はっきり覚えてます。
 「あの時は大変だったよね」って今でも笑えます。
 車で快適なドライブも数え切れない程行きました。でもあまり道中の記憶が無いです。
 それはきっと目的地までの「移動の手段」であって「移動を楽しむ」ものでは無かったからなのでしょう。
 そんな僕の車にも今はカーナビは付いてます。(2年前に中古で買った10年落ちの車なので、カーナビのデータも10年以上前のものですが)
 仕事でお客さんを案内する際には大変重宝してます。でも、私生活では面白く無くなりました。
 カーナビが無い頃の息子たちを連れてのドライブは、右か左か迷ったら、
 「どっちだと思う!?せーのっ!!」
 「右!」「右!」「左!」
 「よし!じゃあ右だあああああ!!」
 と行き先を決めてました。
 当然迷うのですが、それがまた楽しいし、思いがけない発見もある。
 
 旅先でお腹がすいた時も
 「パパ、お昼ご飯何食べる?」
 今ならきっと車に乗っててもスマホで探せたりするのでしょう。でも僕らは
 「よし、今から道の左側に出てくる10件目のご飯屋に無条件で入る!!」
 「・・・・9件目!  あ、このままだと次チェーン店の牛丼屋だよ!!」
 「左折で回避だああああ!!」
 「・・ふう、セーフ・・。・・・ところでここどこだ?」
 当然迷うのですが、美味しい店に当たろうとイマイチな店に当たろうと楽しい思い出として記憶には残っているものです。
 
 我が息子達にも「楽しく生きる術」として、そういう考え方、感じ方が受け継がれてくれることを願います。きっと過酷な世の中になるだろうから・・。
 
 ふと感じた事から、こんなとりとめのないブログになってしまいましたが、次週からはそんな僕と息子たちの「ちょいムチャ」な話し(の予定)です。
 
 ではまた来週^^
 
 

さてさて、タイトルのようにこんな事を偉そうに言える立場ではございませんが、
昔一緒に働いていた上司が、そこの会社で北関東のナンバー1のセールスマンでして、僕がその会社に入社した時に、その人から同じ質問をされました。
 その上司はいつもヨレヨレのスーツとワイシャツ、取っ手の壊れたカバンを脇に抱え、滑舌も悪く何をしゃべっているのか分からない人で、社歴も短い人でした。
 
 その時僕は外資系の生命保険の営業しかやった事が無く、少し考えてから
「・・・誠意と、自分の売っている商品への自信や愛情ですか?」
 などと言ったのですが、その人の答えはこうでした。
 
『それらの事も大切かもしれないが、俺からそんなもの感じられるかい?』
 
「いや、微塵も。」
 
『だろw。ま、扱う商品にもよるだろうけど、売れる奴と売れない奴の差は嗅覚だよ。
 相手が買う人間か買わない人間かを瞬時に嗅ぎ分ける嗅覚。売れない営業はそれが無いから、買わない人にも時間をかけて必死に追いかける。結果、数字は上がらないのさ。』
 
「なるほど。身なりの汚い滑舌の悪い会社への愛情も無い課長が言うと、説得力がハンパ無いっすね。」
 
『ま、こいつは「売ったきり」営業の話だ。不動産で言えば売買かな。保険や証券マンのように継続した取り引きの場合は、他の要素も無いと長くはやれないと思うよ。』
 
これ以来、僕の中で「嗅覚」という言葉がひとつの大きな支えとなりました。
この「嗅覚」というものは、言い換えれば「観察力」「洞察力」「想像力」そんなものを総合したスキルの事でしょうね。確かに持って産まれたものもあるかもしれませんが、経験や訓練でその能力をアップさせる事は可能なので、僕はそれを怠らないよう心掛けてます。
 
 この「嗅覚」が働かないと、問題のある入居者さんの申し込みに気づかず入居させてしまい、後でトラブルになったり、「この物件は募集出せばすぐに決まる!」というような物件をノンビリと募集の準備をしてチャンスを逃す場合もあります。
 運良く僕に不動産のイロハを教えてくれた会社には、「嗅覚型」の上司と「理論型」の上司がいて、その両方から学べたおかげで今の「バランス型」の僕が居るようなものです。
 ただ、僕には「売ったきり」の営業は向いていないようで、長い付き合いの出来るこの賃貸不動産が自分の性に合っていると思ってます。
 
 だからお金にならなくても気持ちの良い仕事も多いですし、お金になっても嫌な気持ちになる人とはあまり取り引きしたく無いっす。甘いっすね、僕。
 
 そうそう、あとこれも教えてもらいました。
 
『お客さんは営業マンのどこを(何を)注意深く見てると思う?
 そいつはただ1点のみだ。
 「この人は自分を騙そうとしているかどうか」それだけだ。
 だから身なりが良かろうが、言葉遣いがしっかりしてようが、ほんの些細なウソや矛盾が露呈してしまったらもうそこでアウトだ。』
 
 ごもっともです。さすが僕の営業の師匠です。
 他にも色々教えてくれた諸先輩方、本当にありがとうございました。
 
 みなさんの教えを噛み締めて消化して、ゲスな部分は全部排泄したので、僕の価値観では僕が最高の営業マンです^^v
 
 では、また来週。
 
 お引越しに役立つバックナンバーはこちら。
 
2013731日のブログ「仲介手数料の話」
     87日のブログ「(ゲスな)不動産屋の見分け方」
     813日のブログ「カギの交換費ってどう思います?」
     102日のブログ「退去時のクリーニング費用は誰が払うの?」
     1016日のブログ「オトリ物件の作り方」
     116日のブログ「更新料について」
2014年219日のブログ「解約予告期間って何?」
     226日のブログ「入居審査の通し方」     

このページのトップヘ