不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2013年08月

 ※前回からの続き


引き受けてくれた先の会社も前から多少は知っていた同じ池袋の不動産会社で、
従業員はみな良い人達で、良く言えばアットホームな環境でした。


 


僕は、管理部に配属され、今までお世話になったオーナーさんや入居者さんに
新しい名刺を配り、拾ってくれた恩義に報いようと頑張っていたので、
すぐに新しい会社の人達からも認められるようになりました。


 


ところが、入社して2ヶ月位経つと段々色んな事が見えてきまして…。


 


元々うちの会社で募集していた空室物件の鍵も
当然そっちの会社に持って行った訳ですが、
誰も物件を見に行ってはくれません。



ん?普通見に行きませんか?
自分の会社が募集している物件ですよ?自社オーナーさんですよ?



しかも就業時間中に社長の隣で寝ていらっしゃる方もいらっしゃいますな…?


パソコンの画面もゲーム画面ですけど^^;


 


アットホームな環境が過ぎて、完全なぬるま湯と化しておりました。


 


別に、僕もぬるま湯が嫌いな訳ではございません。いや、むしろ好きです。


でも、今まで頑張ってきてようやくオーナーさん達からも認められる様になってきたのに
「会社変わってから決まらなくなったね」
と言われてしまっては、一大事です。


 


しかも同じ池袋で、データを持ち出した後輩が同じ物件をガンガンやってる訳です。



こりゃマズイ。



人としてハートが無い野郎がやっている会社でも、
よく決めてくれる不動産会社は「良い不動産会社」な訳ですよ。



逆にいくら人間的に良い人が居る不動産会社でも決めてくれない会社は
「ダメな不動産会社」になってしまう訳です。


 


本来ならば、そこの会社で改革を行い、より良くしていけばベストなのでしょうが、


せっかく気持ち良くぬるま湯に浸かっているのに、
いったい誰が売られちゃった会社の人間のやる改革などに乗っかるでしょうか。
考えただけでもゲロ吐きそうになります。



実際、辞める時に社長に話したら
「じゃあ、あなたが営業部の責任者になって変えていけばいいじゃない。」
と言われましたけど。



いやいや、無理でしょ、それ。



当然「嫌です。」と断りましたけど。


 


 


ただ正直僕もちょっとズルい処も有りまして…。


このまま長くこの会社に居て、僕が完全にそこの会社の人間と
認知されてしまう前に、会社を辞めて、オーナーさん達を取り戻さなければ。
みたいな所は有りました。


 


しかし、いかんせん金が無え!


そう、まったくといっていい程にございません。


このままではノーマネーでフィニッシュです。


 


でも僕にはツキが味方してくれたようです。


たまたま訪問したマンションオーナーさんが、ステテコ姿で
「おう、どうだ?ん?なんだお前自分でやらねえのか?金が無い?いくらだ?俺が貸してやるよ、お前がやるってんならよ。」
といってお金を貸してくれる事になりました。



そこから、一気に独立が現実味を帯びてきて、その話から一週間後に社長に
「辞めます。」と伝えたのでした。


 


(後日談ですが、僕はそのオーナーさんに1年で借りたお金を返すと約束したのですが、なんとそのオーナーさんはそれから7ヶ月後にこの世を去り、僕は約束の1年後に仏壇に手を合わせて、泣きながらお金を返しました。直接この手で返して褒めてもらう夢は叶いませんでしたが、今でも僕の大恩人です。)


 


 


旗揚げより2年と少し、意地を支えに頑張って来ました。



大恩あるオーナー、

一緒に頑張っているスタッフや、オーナーさん、入居者さんはもちろんの事、

僕をこの業界に誘ってくれた上司、事業部を売却した社長、

拾ってくれた不動産会社の社長とスタッフ、

データを持って他社に売り込んだ後輩、

そのどれが欠けてもきっと今の僕と僕の会社は存在しなかったと思います。



だから、関わった全ての人達に感謝して、先人達の引いてくれたレールの上を
「俺ってツイてるよなあ…。」と思いながら歩んでおります。


 


これからもハートフルに頑張って行きますので、
道端で見かけても罵詈雑言とか浴びせないで下さい。宜しくお願い致します。



さて、早くも締切の水曜日に間に合わなくなって来ましたが、
今日は僕の薄っぺらい不動産人生についてのブログです。


 


 


そもそも今から6年と少し前に遡りますが、当時僕は所沢の航空公園の道路っぷちで


「スローライフカフェ JAY’S GARDEN というカフェ&バーをやっておりました。



元々フランス料理のコックだったので、料理にも自信が有り、
たまにライブなどもやりながら楽しくやっていたのですが、


ある日、昔営業の仕事をしていた頃の上司から
「池袋で不動産会社の部長をしているのだが、来ないか?」と誘われ、


「あ、自分の店が有るので無理ッス」と1年間断り続けておりました。

そして1年後に長男も高校生になり、お金がかかるので、
不安定な自営を捨てて上司の話に乗り、うちの会社の前身になった
「株式会社バイオン不動産部」に入社したのでした。


 


そこで先輩方に不動産の事を一から教わり、
だんだん色んな仕事を任される様になった或る日に
部長率いる中核メンバーと社長が対立してしまい、
部長派が会社を辞めて新宿で独立する事に。



で、本来ならば部長に誘われた僕は共に会社を辞めなければいけないんでしょうが、
どうも考え方が違うので会社に残ったわけです。
ま、僕が引導を渡した部分もあるので、仕方ないのですが・・・。


 


ところが、やはり当時会社を引っ張っていたのは紛れもなく部長派の面々でして・・・。


社長は不動産素人だし、頼りの宅建主任を持っている後輩は会社に見切りをつけて、
会社のデータを持って、池袋の他の会社に売り込んで不動産部門を立ち上げる始末。


 


そんな時、持ち出しで僕らに給料を払ってくれていた社長に

「俺らの事は大丈夫ですから、不動産部を売却しても良いんですよ。」

と言ったら・・・。


 


「え?マジで?その手があったか!と急に元気になり、
1週間後には社長は売却先を決めて来ちゃいました。ははは・・・。


 



で、僕ともう一人の営業は売却先の会社に引き取ってもらう事になり、


心機一転頑張る決意のもとに、売られて行くのでした。




(つづく)


 今回は、これまたよくある入居時の「カギ交換費」についてです。

うーむ。これもグレーですね。これに関して明確な答えを持ってる人がいたら教えて頂きたい。

まず、基本的には「カギの交換」というのは、大家さん(管理会社さん)が
新しい入居者が決まって入居する前に交換するのが一番まっとうな考え方だと思います。
前の入居者さんが使っていたカギを渡して、入居後に前の入居者さんが侵入した
なんてことがわかったらそりゃ管理会社や大家さんにも責任はあるでしょって話です。

が、しかし・・・。

今では当たり前のように、入居時に有無を言わせず
借主負担になってる物件が非常に多いですよね。

どうなんでしょう、コレ?

最低限、お客さんに聞くべきじゃないっスか?
「前の方が使ってたカギだけどいい?」って。
それで「ヤダ」って言ったら、「じゃ交換費負担になるけど、いい?」って。

じゃあもし強制的に鍵交換費を払わされて入居した人が
そのカギをなくしちゃったとしたら・・・。(例えば、2本のうち1本失くした)
退去のときにまたカギ交換費を払わなきゃいけないんでしょうか?

そりゃヒドすぎやせんか?大家さん。

やはり、もっとも筋が通っているのが、
入居の直前に
大家さん(管理会社さん)の負担で
交換して渡すことですよね。(しっかりした管理会社さんはやってますよ)
そんでもって、失くしたら借主の負担で交換。
これなら納得するでしょ?

それが無理なら借主が希望するなら、借主負担で交換。
そんでもって、失くしても交換負担は無し。

本当は全ての大家さんが「カギはうちで交換するよ。」と
言ってくれればありがたいのですが、今のところ法律で決まっているわけでもないし
今まで当たり前のように借主に負担させてたものをいきなり負担しろと言うなら
お前のところには頼まん!!などと言われてしまう可能性も有り、
うちの様な弱小不動産屋には強く言えなかったりします。

でも少しずつでも本当はこうなんだということを大家さんにも分かってもらう様、
努力しなければいけないと思います。

うちのスタンスはそういう感じです。
そういうトラブルはとても悲しくなります。そうすると
ええい、めんどうだからオイラが負担しちゃる!!
となっちゃいます。(カギ程度ならね)

ということで

今日の結論は結局大家さん(管理会社さん)しだい。

というコトです。

明確な答えを持ってなくて本当にスミマセン。
でも、明確な答えが有るからといって、頭ごなしに押さえつけるのは
もっと嫌いなので、カンベンしてください。


それでは明日の夜から北海道に帰省ます。
車で。

生きて帰って来れますように。

 さてさて、連日猛暑とゲリラ豪雨の中、みなさん大丈夫ですか?
僕は比較的、調子良いです。
週に何回か、うちの事務所にお昼ごはんやお惣菜を持ってきてくれる
優しいマンションオーナーさんのおかげで、
野菜も取ることができ、美味しいし本当に感謝してます。

前回の予告はウソです。スミマセン。
あれは僕の愛して止まないアマチュアバンド 「the Brash」 の曲
「Back to the cyusan (バック トゥ ザ 中3)」
の中の一節です。
みなさんYou Tubeで聞いてください。


ということで、本題の「(ゲスな)不動産屋の見分け方」ですが、
前回も言ったように、これがなかなか難しい。

ただ、募集図面の条件等から読み取れる部分もいくつかあります。
とにかく、入居のときにいろんな項目でお金を取ろうとする不動産屋はあまりおススメしないですね。

例えば「抗菌消毒代」とか「○○システム24」とか変な消火器代とかは、
単純にその不動産屋の小銭稼ぎですから、そういう方針の会社が
貸主側の不動産屋だと、結局お金にならないことでは動いてくれません。

つまり、お金になることならガツガツ搾り取ってきます。

でも残念な事に、こういう費用を取る会社というのは、大家さんから「専任」で
募集を依頼されていたり、「管理」までやってたりします。
だからやりたい放題なのです。


では、何社かから同じ物件の募集が出ている場合、
何で判断すればよいのか?

一番わかりやすいのは「火災保険」かもしれません。
「保証会社」や「カギ交換費」は、大家さんの指定の場合もあるので判断が難しいのですが、
ほとんどの場合「火災保険」は不動産屋に任せることが多いのです。

だから20㎡くらいのワンルームマンションなのに
20,000円くらいの火災保険に入れという会社はゲスです。
家財の保証額が500万円くらいになってるはずです。
何を隠そう、僕も前の会社では問答無用で一律 20,000円でやるように言われてましたから。

まあこれもひとつの「目安」でしかありませんけどね。

どこの会社にも「良い営業マン」は居ると思います。
そういう人に当たれば、がんばって物件探しをしてくれるはずです。
でもその会社の社長が金儲け主義だとしたら、いくら営業マンが良い奴でも
会社の方針には逆らえません。

そういう奴はいずれ独立するんでしょうけどね。僕みたいに。


という訳で、為になったかどうかは分かりませんが、
今後も続けていきますよ、このブログ。

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