不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2019年03月

さてさて引越しシーズンも佳境を迎える今日この頃、良い部屋は見つかりましたか?

正直な所、今年の3月中に入居できるような物件に、「良い物件」なんてほとんど無い気がします。

良いか悪いかは人それぞれとはいえ、この空室不足の中、まだ決まっていない物件はほぼ間違いなく不人気物件でしょうね。

 

昨今、街中では外国人の学生や労働者の姿をよく見かけます。

 

みんなどこに住んでいるのでしょうか?

 

うちの会社に、外国系の不動産会社からかなりの数の物件確認電話が来ます。

「コチラノ物件、外国籍のご入居はダイジョウブデスカ?」

 

実際の所、うちの大家さん達のマンションの中でも、外国籍入居可能な物件はあまり多くないです。

ただ、一度も外国籍の方を入居させた事が無い大家さんはほとんどいません。

 

ということは・・・、そうです。何かしらの苦い経験から外国籍NGになってしまったのです。

 

ゴミをちゃんと分けて出さないとか、知らないうちに入居者が増えているとか、廊下で大きな声で電話をしているとか、キッチン周りが尋常じゃない程に油まみれになったとか・・。

ま、実はこれらの事は日本人でも同じ事が起こってるのですが、それをやったのがたまたま外国人だったというだけで、以降外国籍の入居はお断りします。といったケースもあります。

 

僕の経験上ですが、家賃の支払いなどは、むしろ外国の人(特に中国人)は優等生です。

保証人が居ない場合が多いので、だいたい保証会社に加入してもらうのですが、ほとんど代位弁済を使った記憶がありません。

滞納してるのはいつも日本人です。

 

それでも、前述の理由で入居をお断りする大家さんも多いし、文化の違いや意思の疎通の難しさを理由に、我々不動産業者も積極的には推しません。

 

だがしかし、それを『外国籍なのでお断り』と言ってしまうと人権問題にもなります。

過去には訴えられて、大家さんが慰謝料を支払ったケースもあるそうです。

 

でもですよ、それは言えないからといって、「どうぞご内見下さい。」「お申し込みください。」

と言って、結果「お断りされました。理由はお伝え出来ません。」となるよりは、

最初から「こちらの物件は、外国籍の方のご入居お断りされちゃうんですよ。」と言ってくれた方が良くないですか?

 

なので、我々業者間では当たり前のように事前に伝えてます。

 

今、日本に住んでいる外国籍の方は、大家さんから好かれるような使い方を心掛けて下さい。

うちの管理物件に長く住んでいる外国籍の方から部屋探しを依頼されたら、僕は自信を持って「うちの管理物件に長く住んでくれていた外国籍の方で、すごくしっかりした方なので、ご紹介させて下さい。」と言いますよ。

 

大手管理会社さんの物件じゃ無ければ、義理人情が通じる世界ですからね。

 

ではまた来週^^

ご無沙汰しております。
ライブドアブログに移籍後初の投稿です。

欽ちゃん球団から西武ライオンズに移籍した気分で、心機一転がんばります!


先月はかなりバタバタしてまして、ブログを書く余裕もありませんでした。

家でご飯を作る余裕はありましたが・・。旨いし(元フランス料理のコックさんです)

 

さて、先日、公正証書契約なるものをやってきました。

今まで、客付け側として

「この物件の契約は公正証書契約にしますから」と言われた事はありましたが、

うちの契約書を公正証書契約にしたのは初めてです。

 

そもそも“公正証書契約”って何?っていう所からのスタートです。

簡単に言うと、家賃とかを滞納されて、なかなか払ってもらえない時って、

訴訟を起こした上で、裁判所から“強制執行”をしてもらい、通帳やら売掛金やらの差押えとかをやってもらう流れになる感じです。

 

そんな面倒くさい事やってられっか!という人の為に、予め不動産の賃貸借契約をした後に、その契約書の内容を元に、『公正証書役場』という所で“公正証書”という書類を作ってもらい、そこに貸主と借主と連帯保証人が出向いて、実印で署名捺印をして、その“公正証書”を『公正証書役場』で20年間保管してもらうのです。

 

そうすることで、前述の訴訟やら判決やらをすることなく、預金口座や給料の差押えが出来るらしいっす。

そこまでの実務を経験していないので、実際のところはどうやるか分からないですけどね。

 

で、公証役場に出向き、相談して、ひな形を作ってもらい、保証人用の委任状を郵送し、役場で締結し、それぞれに費用を払ってもらうという一連の流れを有難く経験させて頂き、感じた事は・・・・・

 

これって、不動産業者が間に入ってやる業務でヤンスか??

 

不動産会社は通常の賃貸借契約をいつも通りやれば良く、そこから先は貸主と借主が「じゃ、いついつに実印と印鑑証明書を持って、公正証書役場に来て下さいね」ってやるものじゃないのかな?

当然、うちはハンコも押さないし、バイオンマネジメントのバの字も出て来ません。

 

大家さんの奥さんが、しきりに「色々と本当にありがとうございます」って言っておりましたが、毎回奥さんがやってる事を全部僕が段取りしたからなんスか?

 

 

保証会社にも加入してもらっている今回の契約には、あまり必要が無かった気もしますが、

僕個人としては、良い経験と勉強をさせて頂きました。

 

ちなみに支払う手数料の額は、対象の目的の価格により決まるそうです。

不動産賃貸契約の場合は、税抜き家賃×契約期間らしく、さらに貸主借主の双務契約なので、

その金額の2倍が目的の価格となるらしいです。

今回は2,000万円超で、手数料は30,000円弱。

それを貸主借主が折半して支払う形としました。

 

ところで、更新の時ってどうするのこれ?

 

更なる課題が残ったが、2年後に考える事にした僕でした・・・。



では、まだまだ繁忙期に役立つ過去ブログはこちら↓


・2013年11月6日のブログ「更新料について」

・2014年2月19日のブログ「解約予告期間って何?」

・2014年4月9日のブログ「保証会社って何?」

・2014年9月3日のブログ「VS悪徳業者の巻」

・2015年1月14日のブログ「退去時のクリーニング費用は誰が払うの?(再放送)」

・2015年1月21日のブログ「オトリ物件にご用心(リメイク盤)」

・2015年2月18日のブログ「鍵の交換費は誰が払うの?」

・2015年10月21日のブログ「敷金の返還~クソみたいな不動産屋に捧げる僕のジャッジ」

・2016年2月3日のブログ「ADって何?(デジタルリマスター版)」

・2016年8月31日のブログ「都市ガスとプロパンガス」

・2016年9月28日のブログ「部屋や事務所を借りるときの交渉術」

・2016年11月2日のブログ「立退きと定期借家」

・2017年2月1日のブログ「ゲスな不動産業者の見極め方」

・2018年7月5日のブログ「外国籍お断り問題」

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