不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2016年08月

今回も真面目に不動産業務のブログです。

 

先日、知り合いのお部屋探しをしていた時のこと・・・。

 

なかなか良い物件が見つからず、案内3日目にしてようやく納得のできるレベルの物件が見つかり、いざ申し込み。

まだ建ってから半年しか経っていない、杉並区の物件でした。

(※新筑後、入居者が居た物件なので「新築」扱いにはなりませんが。)

 

申し込みを入れた後に、気が付いたのですが、

何とこの物件プロパンガスだったのです。

 

僕の住んでいる所沢あたりではプロパンガス物件も良くあるので、その辺りの物件探しの時は気を付けるようにしているのですが、

まさか杉並区の新築物件でプロパンガス物件があるなど思っても居なかったので、完全にノーマークでした。

 

管理会社さんに電話して、その物件のガス料金を問い合わせてみると、供給しているガス屋さんの電話番号を教えてくれました。

 

さて、プロパンガスというのは公共のものでは無いので、価格は自由設定。

地域やガス会社によっても違うし、同じガス会社でも物件によって単価も違うのです。

(一説によると、ガス会社同士で価格が下がり過ぎないよう調整しているという話もあります。)

 

今回の経緯をガス会社に話し、その物件のガス料金を聞いてみました。

 

その結果

 

【プロパンガス】(税抜き価格)

・基本料金:2,100円/月

・従量料金:477.62円/㎥

 

では同じ地域の都市ガスは・・・

【都市ガス】(税抜き価格)

・基本料金:745円/月

・従量料金:143/㎥

 

と、かなり差が出ます。

 

その子は普段、毎月2,000円くらいの請求しか来ないらしいので、

だいたい8㎥くらい使用しているとして・・・。

都市ガスに比べて、プロパンガスの方が火力が倍くらい強いので、

使うガス量は半分位になる可能性があります。

それを考慮に入れて4㎥程度しか使わなかったとしても

(2,100+477.62×4)×1.08=4,331円

 

ま、おおよそ倍の金額になってしまうのですね。

 

そうなると、変な話2,000円高い家賃の都市ガスの部屋に住むのと同じ事になります。

 

ただでさえ、なかなか見つからずに上限いっぱいの家賃で探していたのに、だったらもっと良い物件が在るのでは無いか?

 

という事で、管理会社さんには事情を話して、3,000円程度の賃料交渉が無理ならこの物件の申し込みをキャンセルします。と伝えました。

さすがに大家さんも新築で賃料を下げる訳には行かないらしく、結果キャンセルとなり、お部屋探しはまた振り出しに戻ってしまいました。

見落としていた僕にも責任がありますので、また頑張って探します!!

 

 

みなさんも、お部屋探しの時には注意して下さいね。

4人家族とかになると、その差額も馬鹿にならないですからね。

(※ちなみにガスコンロ持ち込みタイプの場合、都市ガス用のガスコンロは使えません。)

 

ただし、飲食店なんかの場合は、火力が強いのでプロパンを好む場合もあります。

 

自分のスタイルに合ったお部屋探しをしましょうね^^

 

ではまた来週

さて、みなさんお部屋を借りる時に、「保証会社に加入して下さい」と言われた事はありませんか?



 



うちの物件でも、大家さんから必ず保証会社に加入することを条件とされている物件は増えて来ました。



 



中には、管理会社や元付け不動産会社の規定で必須にしている場合もあります。



 



この理由としては、一つに家賃の滞納をされた場合の回収が容易であるこ。



連帯保証人を付けたとしても、実の親以外が保証人だった場合、なかなかすんなりとは払ってくれません。



その点保証会社ならFAX1枚で714日以内には払ってくれます。



 



もう一つは不動産会社の利益が挙げられます。



だいたい、1契約につき賃料の10%~20%の手数料がもらえます。



手数料の値下げ競争の進む中、この利益は大きいのです。



 



うちの会社もケースバイケースで加入をお願いしてます。



大家さんから必須と言われていなければ、連帯保証人さんの内容が堅ければそれでOKにしてます。



 



 



さて、この保証会社、そもそもは連帯保証人が居ない人の為の機能だったわけで、昔は借りる側の人が「保証人が居ないので保証会社でお願いします。」という性質のものだったのですが、今は前述の通り、貸す側からの条件になってきました。



 



では、貸す側にとって本当に安心なのだろうか?という話ですが、



当然、保証会社が潰れたら終わりです。



保証人も居ない、保証会社も付いてない契約になってしまいます。



過去に何度か経験した不動産会社は、契約に「保証会社との保証委託契約が無効になった場合は、借主の負担にて新たな保証会社との保証委託契約を結ばなければならない」的な文言が入っている場合も有ります。



不動産会社が選んだ保証会社に強制的に入らされたのに、そこが潰れたらまた金払って入り直さなきゃいけないなんて、ちょっと酷いですね・・・。



なので、そういう場合は滞納して無い人なら更新まで待って、更新時に必要以上のお金がかからないように調整して加入し直してもらったり、信頼関係が出来ていれば保証会社未加入のままにしたりします。(僕の会社だけかもしれませんが・・。)



 



ではもし、借主さんが夜逃げして行方不明になったとしたら?



保証会社としちゃ、たまったもんじゃないです。



大家さんから請求されるがままに何ヶ月分も払わなきゃいけないんですから。



 



なので、実務上は保証会社によっては、しばらく連絡がつかなくなった借主の弁済は一旦保留して、明け渡し訴訟に移行する場合があるようです。



(※保証会社から大家さんへ家賃の支払いがあると、契約の解除や明け渡しの訴訟ができないらしい。)



ま、保証会社の気持ちも分からなくは無いですが、それじゃ○○ヶ月分まで弁済しますよ。っていう契約自体、あまり意味無い気もしますよね・・・。



 



一方、大家さんはそれで安心かというと、そうも行きません。



室内に荷物が無ければ、まあ問題は無いですが、荷物が残っていて訴訟になってしまうと、捨てる事もできず、別の人にその部屋を貸す事も出来なくなってしまいます。



(※僕らはこの状態のことを「物件が塩漬けになる」と言います。)



 



中には剛腕を発揮して荷物を全部処分して、鍵を交換して次の人に貸しちゃう大家さんも存在します。



ま、よっぽどの反社会勢力の一員じゃ無い限り、夜逃げしといて後でゴネる奴はいないので、大丈夫っちゃ大丈夫なんですけどね。



 



 



できるなら、普段から人間関係を築いておいて、みんなが納得する形で着地させたいものです。



僕はこういう形の着地しかさせた事がありません。



 



とにかく保証会社の社員は大変だろうな~って思います。



 



ではまた来週^^



 



世の中はリオオリンピックとSMAP解散で盛り上がっておりますが、僕はまったく盛り上がっておりません。



 



先日、走行距離2,500キロの北海道往復から帰って来たのですが、一人旅だったので特に



楽しい旅行では無かったですね。



 



スーパー銭湯しか寄ってない気がします・・・。



 



北海道に着いた後、愛して止まない従姉の子供達と知床や買い物に行く事ができたのが一番の楽しい思い出でした。



 



ただ、今年特に思ったのは、



 



母親のボケの進み具合がなかなか激しいという事実。



 



親父が死んでから、6年近く経ちますが、未だに母親はそのショックを引きずっており、さらに膝の調子が悪いせいもあり、めっきり外出をしなくなったそうです。



 



それでも週に一度は兄貴の嫁さんが車で買い物に連れ出してくれているのですが、



ボケてるせいか冷蔵庫の中にパンパンに食材が入ってます。



大型の冷蔵庫と小型の冷蔵庫と冷凍ストッカーの全てにもうパンパンに入っているのです。



そのせいで冷却効率は悪いわ、賞味期限切れの食材は有るわで心配でしかありません。



 



ちょっと心配な事があると、何度説明してもそれを繰り返し聞いてくる・・・。



 



去年も少し感じてはいたが、今年は明らかに忘れまくりすぎです。



 



このまま兄貴の嫁さんに負担がかかるのも申し訳無いし、



はてさて一体どうしたものやら・・・。



 



介護って大変そうですね。



ついに自分もそういうことを考えなきゃいけない歳になってしまったか・・・。



 



いつまでもフラフラ遊んでる場合じゃ無いっすねー。



 



そういう僕も昨日から夏風邪をひいてしまったようで、熱はあるわ、喉は痛いわ、鼻水は止まらないわで、違う意味でフラフラしてます。



 



 



というわけでまた来週。



 



みなさんもくれぐれも体調には気を付けて^^;



 



夏が本気を出してきやがった今日この頃、みなさん体調は大丈夫ですか?



 



そんなさなか、ある物件(管理物件では無いが)の入居者さんから電話がありました。



 



「もしもし、バルコニーの横の壁にハチの巣が出来てて怖いので、何とかして下さい。」



 



ううむ、ハチの巣駆除か・・・。



こいつはなかなかヤバイ案件だぜ・・・。



とはいえ、女性の入居者さんで、怖くてバルコニーにも出れないとあっちゃ、助けに行かなきゃ男がすたるってもんです。



 



『ガッテン承知の助でヤンス!!』



 



とりあえず会社から軍手とビニール袋、ドライバーなどを持って出かけました。



 



途中の100円ショップで、頭に巻くタオルと虫あみ(正確には魚取り網)を買って、いざ現地へ!



 



現地に到着して、ハチの巣を見て、軽くビビりました・・・。



 



『・・・・想像より大きいのね。』



 



壁の外側の雨どいの配管に約20cmくらいのハチの巣に無数のアシナガバチが群がっているではありませんか。



 



このアシナガバチというやつはなかなか侮れなくて、昔僕が住んでいたアパートのベランダにも巣を作られていた事があり、当時5歳だった長男がまぶたの上を刺され、ギャン泣きをし、それを見た僕が怒りに我を忘れてテニスラケットでハチどもを皆殺しにして、ハチの巣をこなごなに砕いた記憶があります。



 



しかし、今度の敵はその時の数倍デカく、ハチの数で言えばたぶん数十倍!!



 



その時、大家さん(女性)から電話が鳴り、こちらに向かっているとのこと。



そこで僕は、『大家さん、ちょいと強敵なんで薬局でハチ用の殺虫剤を買ってきて下さい!』



とお願をし、大家さんの到着を待ちました。



 



5分ほどして大家さんが到着し、ハチ用の殺虫剤を手にバルコニーに出ると、ハチの巣まで約2m。



 



・・・かなり近い。



 



ブンブン言うとります・・・。



お怒りでいらっしゃるのかな・・・。



 



ジェントルソルジャーの僕は、ビックダディーのごとく頭にタオルを巻き、おなご衆を室内に避難させ、



バルコニーから身を乗り出し振り返り



 



『今から特攻かけるので、締め出さないでね。』



 



と一言言い残し、ハチの巣に殺虫剤を噴射!



 



『くらえ!!だあああえおりゃああああ!!!』 



 



するとビックリするほど大量のアシナガバチが巣からブワアアアア!!っと飛び出してきました!!!



 



『うおおおおおお!!!!怖えええええええ!!!!』



 



しかしハチは噴射元のこちらには向かって来ずに、空へと逃げて行きました。



10秒ほど噴射し続けると、巣からは1匹も出て来なくなり、バルコニーには数匹のハチの死骸が・・・。



 



『この殺虫剤、効き目すごいっすね・・・。』



 



虫あみでハチの巣をこそげ落とし、地面に落ちたハチの巣と大量のハチの死骸を集めてビニール袋に入れて終了。



 



『これで大丈夫っすね。誰も刺されずに良かったです。』



 



入居者さんと大家さんに、深く感謝して頂き、大家さんの家(豪邸)でお茶とお茶菓子をご馳走になっているときに、大家さんが言いました。



 



「本当に助かったわ。色々準備してもらって・・・。お金払わなきゃね。」



 



『ま、網とタオルは100円ショップで買ったんで、後は僕の頑張りに対してですね!』



 



「あら、そうね。いくらあげれば良いかしら・・。」



 



『それは僕からは言えませんよ。』(ドキドキ)



 



「じゃ、これ、500円」(※諸経費・消費税込)



 



『・・・・・・・』



 



1,000円以上だと領収書もらわなきゃいけないから。」



 



『は、はは、ははははは・・・、そうっすね・・・、領収書は持ち歩いて無いですからね・・。』



 



セミの鳴き声を聞きながら、遠い目で外を見上げる僕。



 



『・・・暑い・・・ですね。』



 



 



そして僕は目白の豪邸からビックダディスタイルで自転車のかごに虫あみを差して、池袋まで自転車を走らせるのでした。



どうしてだろう、なぜか景色がにじんで見えました。



 



汗だくになりながら心の中でこう呟きました。



 



 



“俺はこういう男だ。(byビックダディ)”



 



おしまい。



 



みなさん良い夏休みを!!



さて、いよいよ今週の中盤から弊社も夏休みに入ります。



 



6月のブログでも書いたように、車で北海道に帰るわけですが、フェリーの予約を取り損ねたせいで、青森まで自走で行き、2200のフェリーに乗り、2600に函館に着くというハードスケジュールになりました。(函館からさらに700キロ離れた場所に実家があります)



 



何かと不安なので、とりあえずオイル交換をしに近所のガソリンスタンドへ。



 



オイル交換をすると、フルサービスの洗車をしてくれるそうなので、お願いすることに。



 



作業途中に女性スタッフが寄ってきて、



「最近、エアコンの効きは悪く無いですか?」と聞いてくる。



 



『いや、別に気にはならないですけどね・・・。』



 



「そうですか、ちょっとテストしてみたのですが、これ見て下さい。」



その手には中にタバコのフィルターのようなものが入った透明のプラスチックの小さな筒が。



「エアコンのオイルやガスが十分の場合はこのフィルターが黄色の蛍光色に色が付くのですが、お客様の車は全く色がつかないので、オイル交換とガスの補充をした方が良いですよ。今なら8,640円のところを5,400円で承りますが。」



 



そのまま川に遊びに行くつもりだった僕は、早く川に入りたいので



『とりあえず検討しますね。』と言ってその女性から診断カードのようなものを受け取り、川に向かい、潜って魚やどじょうを捕り自然を満喫したのでした。



 



で、家に帰って考えると、やはり多少不安になってきたので、再びガソリンスタンドに行き、女性スタッフからもらったカードを出して(その子はもう居ませんでした)、『やっぱこれお願します』と頼む事にしたのでした・・・。



 



それから15分後



 



「すみません、一旦整備が終わりましたので、エアコンの効きを確認してください。」



 



『あ、分かりました。』(ん?温度設定が最低の最強になってるな・・・)



『効いてますね。』(さっきまでの設定温度に戻してみよ)



すると・・・『うーーむ、体感的にはまったく、少しも変わってませんね・・・。』



 



「・・・・・・・・。」



 



『そもそも効きが悪かった訳では無いので、これで完了ですと言われれば、ああそうですかとしか言いようが無いけど、体感的には全く一緒です。』



 



「あ、いや、管の中の水分を除去してクリーニングをしましたので・・。」とあきらかに動揺した感じ。



 



『ん?クリーニングなの?なんかテストみたいのしてたけど、ちょっともう一回そのテスト目の前でやってみて。』



 



「あ・・・はい・・・。」といい、礼のフィルター的なやつをガスの注入口に押し当て、プシュっと音がして、それを見せてもらうと・・・。



 



『おい、これさっきと変わらないよな。ここが黄色い蛍光色になるって言ってたけど真っ白だけど、どういうこと?ねえ?』



 



「スミマセン、私のミスでオイルとガス補充のセットのところをクリーニングだけにしてしまいまして・・・、あの・・、本当に申し訳ございません」



 



『ああ?こらあ!お前こっちは別に効きが悪くも無かったエアコンをだな、お前の所の人間がチェックして整備を勧めやがったくせに、お前作業終わってまたチェックしたら変わって無えってどういうことだコラ!終わりましたっつって温度最低の強風にして確認させて、効くようになった錯覚起こさせるようなやり方しやがって、てめえスミマセンで済む話じゃ無えぞ!!』と怒鳴りつけたら、さすがに上司が飛んできて、



 



「申し訳ありません。全てこちらのミスですので、エアコンオイルの交換とガスの補充を致します。お代はけっこうですので。」



 



『あのなぁ、俺は5,000円程度の銭が惜しくて言ってる訳じゃ無えんだよ、あんたの所はいつもそうやって客の不安煽って、騙し入れて金取るやり方してんのかって事だよ!』



 



お気に入りのスタンドだっただけに怒りも倍増です。



 



結果、その上司が直々に整備をしているのをガラス越しに凝視し、3度目のチェックをしてもらいました。



その上司はこれでもかという位、ブシュウーーーとプラスチックの筒を注入口に何度も押し当て、(ガス無くなっちゃうって・・と思う程でした)それを僕に見せてくると、フィルター半分位まで水滴がきており



「はい、これで十分です・・・。」



 



『黄色い蛍光色のくだりはどこ行ったんだよ!』



 



「あ、あの、これはこういうものでして・・・。」



 



『もういいや、ちゃんとやったって言うなら。』(サービスなんだし。あの執拗なチェックでガス抜けてなきゃいいけど・・・。)



 



「スミマセン。今後従業員にも指導を徹底致しますので。」



 



あの動揺ぶりと謝り方を見る限り、確信犯としか思えないけど、



果たしてこれで心を入れ替えて、まっとうな商売をしてくれるのかどうかは定かではありません。



 



『ガソリンや洗車くらいなら今後も来るけど、悪いけど車本体はもうあんたらには触らせないからね。』



 



と言い、不安を残しつつも帰りました。



 



僕らの商売もそうですが、小銭欲しさに不誠実な事をやってしまうと、それまで築き上げてきた信頼も、今後の仕事も全て失ってしまうんだなぁと心に刻んだ出来事でした。



 



背中丸めて生きる人生なんてまっぴらです。



金なんてたいして無くても、男なら胸張って生きていたいものです。



女に騙されるのは慣れましたが・・・。



 



811日から16日までは当社はお盆休みです。



北海道から無事に帰れたら、また書きますねー!!  おしまい。



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