不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2016年02月

あんなに社員全員で頻繁に更新していた同業他社のブログが、ここ数カ月全然更新されなくなったな・・・。
みたいなのを見ると、社員のモチベーションがダダ下がりになっているのではないかと想像して、勝手に喜んでる僕ですが、みなさんお元気ですか?
その点僕のブログは最初からゆるい更新を貫いておりますのでご安心下さい。
 
そして今回もちゃんとした不動産屋のブログですよ。
 
さて昨今話題になっている外国人旅行客が増えた事によるホテル不足。
そこに目を付けた「民泊」
マンションの一室などを宿泊施設として有料で提供することです。
スカしたチャラ業者連中は「エアビーでの利用できますか?」などと言ってきたりします。
(※airnb「エアービーアンドビー」という宿泊施設を貸し出したい人が情報を載せるサイトのことらしいが、なぜか民泊と同じ意味で使われております。)
すーぐ横文字を使いたがるんだから、もう、意識高い系の人達ったら
 
この「民泊」ってシステムは一時、空室対策として脚光を浴びかけたのですが、旅館業法に触れるのではないかとの懸念も有り、羽田空港を擁する大田区のみが認めており、他の区ではまだ様子を伺っているような状態です。
しかし、僕が心配しているのは法に触れるからダメという考え方よりも、普通のマンションに不特定多数の文化の違う異人さんが取っ替え引っ替え出入りすることの方にあります。他の入居者さんが出ていってしまう可能性やトラブルになる可能性の方が問題かと思います。
 
だから、僕はあまり大家さんに民泊利用の提案をしませんし、客付業者さんには断ることにしております。
 
そんな中、去年駅の近くのワンルームマンションを契約してくれたお客さんの部屋に異人さん達が出入りしているとのタレコミが・・・。
 
大家さんがネットを駆使して、サイバー警察ばりの捜査で「airbnb」のサイトから自分が所有している部屋を特定してしまったのです!ゴイスー^^;
 
本人を呼び出し、事実関係を聞くと、当然最初はシラバックレます。
偶然か当初からの計画か、この入居者さんは何と外国語塾の先生!
そう、異人さんのお友達がイパーーーーーーーーイなのです!
 
そこで黄門様の印籠のごとく、インターネットの検索結果の資料をたたきつけると、
 
「ははーーーーーーーっ。」と言わんばかりのひれ伏しよう。
「全てあっしが悪うござんした。おとなしくお縄を頂戴致しやす。」(とは言ってませんが)
 
全てを認め、あらかじめ僕が作って持参した合意書に署名してもらい、早急に部屋を明け渡す事になりました。(おかげさまで合意書や覚書の類を作るのが得意になってしまった僕)
しかしこの方、とても感じの良い人でして、悪気も無かったようなのですが、仕事柄海外の友人が多く、そのあたりからの要望でこの民泊利用あ始まったようです。(と信じて左の頬を差し出す僕・・まさに神です。)
 
しかしお金を取っていたという動かぬ証拠があるので、「事業用」の用途になります。
しかも転貸借っ!(又貸しってやつでこれも契約違反でヤンス)
 
当然「賃貸住宅紛争防止条例(東京ルール)」も事業の用で使っていたので適用外です。
経年劣化も認められません。
 
ま、大家さんもそんなにヒドい請求はしないと思いますが。
 
軽い小遣い稼ぎのつもりが、やっかいな事になってしまったものです。
 
みなさんも気を付けましょう。
 
ではまた来週!
 
【為になると話題沸騰の記事はこちら】(他の記事はクソってことです)
2013116日のブログ「更新料の話」
http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20131106
2014219日のブログ「解約予告期間って何?」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20140219
201449日のブログ「保証会社って何?」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20140409
201493日のブログ「VS悪徳業者の巻」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20140903
2015114日のブログ「退去時のクリーニング費用は誰が払うの?(再放送)」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20150114
2015121日のブログ「オトリ物件にご用心(リメイク盤)」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20150121
2015218日のブログ「鍵の交換費は誰が払うの?」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20150218
20151021日のブログ「敷金の返還~クソみたいな不動産屋に捧げる僕のジャッジ」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?month=201510
201623日のブログ「ADって何?(デジタルリマスター版)」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20160203
 
 

 
このスーダラなブログを書き始めて、数年が経ちますが、
なんと、先日「ブログを見て人柄に頼りたくて連絡をしました」という部屋探しの相談のメールが来ました!
イエーーーーーーーイ!!!
 
人柄だってさ、人柄!!と狂喜乱舞したものの・・・。
 
いいのか、こんなスーダラなオジサンで・・・。
 
池袋で一番良心的な不動産屋を自負しながらも、正面きって言われると自信ないっす^^;
 
それにほとんどの日記を読まれたと言うことは、あんな赤裸々な事まで・・・。
 
勢いで書いてしまったような日記も多いのでクソ恥ずかしいです。
 
とはいえ、こんな嬉しい事はございません!
 
全身全霊で探させて頂きます!!というか探してきました!!
 
 
僕の会社にして正解です!
なぜなら、この引っ越しシーズンだというのに、
忙しくない!!! はい。マジで。。。
むしろヒマなのでは?
と思わせる程のうららかな春の日差し。
そりゃ千葉だろうがワンルームだろうが何だろうが、車でお連れして、評判のカレーを食べて帰って来たりもします。
(そのカレーあんまり美味しくなかったですが。)
他の会社じゃ考えられません!
間違い無く上司に怒られます。僕は上司がいなくて良かったです^^
 
審査通ると良いですねー^^
 
というわけで、必ずしもお昼御飯が付いてくるとは限りませんが、
誠心誠意頑張りますので、お部屋探しでお悩みのあなた!
「ブログ見ました!」または「ゲンダイ見た」で指名料無料!!
※日刊ゲンダイには当店は載っておりません。
 
ではまた来週^^v
 
為になると話題沸騰の記事はこちら
2013116日のブログ「更新料の話」
http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20131106
2014219日のブログ「解約予告期間って何?」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20140219
201449日のブログ「保証会社って何?」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20140409
201493日のブログ「VS悪徳業者の巻」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20140903
2015114日のブログ「退去時のクリーニング費用は誰が払うの?(再放送)」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20150114
2015121日のブログ「オトリ物件にご用心(リメイク盤)」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20150121
2015218日のブログ「鍵の交換費は誰が払うの?」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20150218
20151021日のブログ「敷金の返還~クソみたいな不動産屋に捧げる僕のジャッジ」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?month=201510
201623日のブログ「ADって何?(デジタルリマスター版)」
 http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20160203
 
 

僕はこの不動産業、特に賃貸・管理業というのがとても性に合っていると思っています。
どの仕事でも、良い事ばかりでも無いし、綺麗ごとばかりでもやっていけない事は分かってます。
 
それでも、自分の旗を掲げてやっている会社ならば、ゆずれない一線はあります。
信念とか矜持とか美学みたいなもので、それを失くしちゃ、この世は闇です。
 
先日、僕の会社で募集している物件の大家さんから相談の連絡がありました。
 
内容はというと、こんな感じです。
大家さん:「1月の中旬に他社から申し込みがあって、20日頃に契約をしたんだけど、入居前(27日)にキャンセルになっちゃったんだよね。これってお金返さなきゃだめかな?」
 
僕:『契約開始日はいつですか?』
 
大家さん:「131日かな。」
 
僕:『で、鍵はもう渡してあるんですか?』
 
大家さん:「いや、渡さなかったけど・・。・」
 
僕:『僕の会社のジャッジだと、それは仲介成立してないです。借主さんは契約金を払っているので、履行してますが、大家さんは鍵の引き渡しをしていないので履行していないです。仲介も成立していないと言えますから、お金は全額返すべきだと思います。』
 
大家さん:「えーーっ、そうなのー?うちだけ損じゃない!」
 
僕:『契約した不動産会社(CMとかもやっている某大手)は何て言ってるんですか?』
 
大家さん:「いや、うちから払った広告宣伝費も返さないって言ってるよ。」
 
僕:『そんなもん、訴えられますよ。確かにその借主さんが悪いけど、だからといって敷金や住んでも居ないのに前家賃まで没収される理由にはならないでしょ。』
 
というやり取りを延々30分位大家さんに説明したのですが・・・。
しかし、結局僕の助言も無視して、敷金も返さない事にしたという連絡が後日あり、
それは酷過ぎるでしょと言う僕の話にも耳を傾けることなく、非常に残念な結果になったようです。
 
それで借主さんがすんなり納得して身を引くとは思えませんけどね。
そりゃそうですよ、契約開始後に解約を出したとしても敷金は返ってこなきゃおかしいのに、大家さんが礼金をゼロにしたせいで、前家賃分を不動産会社に払う手数料に充当したらしい。
 
多分、不動産会社は借主からの仲介手数料も大家さんからの広告宣伝費も返さないつもりなのでしょう。だとしたら最悪の不動産会社ですね。(♪お部屋探しは○○○○で~。でおなじみの会社です)
百歩譲って仲介手数料だけは貰って、それを大家さんと折半して残りは全部返してやるとかさ。何かもっとこう、人として有るでしょ?って思いますが。
 
賃貸とはいえ、不動産って生活の一部じゃないですか。
何か、法律がどうとか、会社の決まりがどうとか、そんな事じゃ無くて、
もっとお互い義理とか人情とかって要素が介在しても良いんじゃないかって思います。
もちろん利益とか、リスクとかも大事だとは思うけど、昔は何かもっと情が在ったんじゃないかと思います。時代遅れの考え方かもしれませんが、ちょっと憧れます。
 
僕の考え方が特別に甘くて、ただの自己満足なのかもしれません。
借主にも大家さんにも不動産業者にもそれぞれ生活もあり、事情もあります。
だから、毎回同じジャッジになるとは限りません。
それでも自分の信念は持ち続けていたいです。
こんな小さな会社で信念まで曲げたら、カッコ悪いにも程がありますからね。
 
というわけで、僕の判断で、うちの会社はこの大家さんの物件を他の不動産会社に客付けしてもらうのは止めました。
直接来たお客さんには事情を説明する事も出来ますが、他社のお客さんだと契約までそれも出来ないし、客付け業者さんにも迷惑をかける事になってしまうかもしれないので。
 
大家さんにはその事は伝えていません。
既にうちの会社の契約で入居して頂いている方もいるので、あまり大家さんと嫌な関係にしてしまうと、その入居者さんを守ってあげられなくなりますから。
とはいえ、出来れば取引したくない大家さんですね。
 
 
ちなみに池袋で一番良心的な我が社(僕)の対応は過去のブログで見てください。
2014820日のブログ「ドタキャンカップル」
http://blog.bionmg.daa.jp/?day=20140820
 
 
というわけで、少し嫌な気持ちになるお話でした。
 
でも、きっと不動産で嫌な思いした人なんてたくさん居るんだろうなー。
と思う今日この頃でした・・・。
 
ではまた来週!!


2014年の10月22日に掲載したブログのデジタルリマスター版です。
うそです。そんなことしてません。只の再放送です。
 
このブログに辿りついた人の中には「AD」という検索ワードで来た人も多いようなので、気になっている人が多いのかと思い、以前の珠玉のブログに加筆してお届け致します。
ではどうぞ!
 
 
不動産業者ならば誰もが知ってる、みんな大好き「AD」!!
「アシスタントディレクターの略」じゃ無いっす。
 
一般の方にはあまり知られていない業界用語の類ですね。
よく不動産業界の人がテレビに出たりしてますが、この話はあまりしたがりません。
そうです。お客さんには知って欲しく無い言葉なのです。
それで「ブス、ブス、美人の法則」なんてしょーもない話で「暴露」なんて調子に乗ってたりします。ほんとにしょーもない!
 
みなさんが不動産屋まで出向いて、不動産屋のパソコンや他社が作っている資料などで物件を探している時に、よく資料の下の方に書いてある「AD100」や「広告料100%」「B00」などという文字。
これはいわゆる「広告宣伝費」といって、
この物件で契約してくれたら大家さん又は大家さん側の不動産業者(元付け業者)から賃料の100%の手数料を支払いますよ。だから頑張ってこの物件をお客さんにプッシュして下さいね!
という事なのです。
 
そもそも少し前までの不動産の契約の流れとしては、

大家さんが不動産会社に募集を依頼する。
その不動産会社にお部屋探しに来たお客さんに、物件を紹介する。
契約(お客さんは不動産会社に1ヵ月分の手数料を支払う)
大家さんからその不動産会社に家賃の1ヶ月分を手数料として支払う。
というシンプルな流れが成り立っていたのですが、
(※双方から手数料を貰うのでこれを「両手契約」と呼びますが、厳密にいうと宅建業法違反で、本当は双方からなら半月分ずつしか貰ってはいけません。)
しかし時代の流れとともに、不動産会社も増え、大家さんとの直接の繋がりを持たない不動産会社が増え、来店したお客さんに合った物件を一緒に探す事を主に行う、いわゆる「客付け業者」(主に駅前の派手な不動産会社さん)が主流になってきました。
 
当然、元付け業者も直接ご来店されたお客さんの物件探しもやるのですが、このインターネット主体のご時世において、ネットへのお金のかけ方や来店数で客付け業者さんにかなう訳がありません。
 
なので、客付け業者さんがうちの大家さんの物件にお客さんを連れて来るのを待っているしか無いのです。
そこでその客付け業者さんへのアピールとして「AD100!!」と打ち出すのであります。
そうすると客付け業者さんは、お客さんからもらう1ヶ月分の仲介手数料の他にもう1ヶ月分もらえるのです!そう、両手契約!!
なので、本当はお客さんが別の物件を気に入ってたとしても、担当者は「いや、こっちの物件の方が絶対に良いですよ!!」などと言い(場合によっては気に入ってる物件は既に決まってしまったという事にして)AD付きの物件に誘導したり、AD付きの物件しか紹介しなかったりします。
(※何と業者間のサイトにはAD付きの物件しか検索しない機能まであるのです!!)
 
とはいえ、さっきも説明した通り、元付け業者も大家さんからは基本1ヶ月分しかもらえません。(※礼金がこれに充当される場合が多いです。)
ですから、元付け業者が客付け業者に1ヶ月分払ってしまうとタダ働きになってしまうのです。(ウチはそれでも50%は出してあげますが)かといって大家さんに負担を強いる訳にもいかず・・・。
でも、不動産業者が所有していたり、築浅のファンド系の物件などは比較的「AD100」で出している物件も多いので、客付け業者さんも激プッシュします!
 
長々と書いてきましたが、
要は不動産業者しだい!!
という事です。
僕なんかの場合は、「AD100」付いてるなら手数料値引きしてあげるよ^^
って考え方ですけど。
 
ただ一般の人がネットで物件を探しても「AD」付きかどうかは分かりません。
(客付け業者がお客さんに渡す資料は帯を自社の名前に変えた資料だし。)
もし分かったとしても、客付け業者のイチ営業マンごときに手数料の値引きの権限など無いという事。(むしろ歩合やノルマで必死です)
 
ところが僕ぐらいの傾奇者になると、帯替えするのが面倒くさいし、そのまま渡しちゃいます。
手数料も値引きし放題!
自社オーナーの物件に関しては、手数料か礼金かどちらかを無しにしてあげたり。
至れり尽くせり。
そりゃ儲からねえはずだぜ!!
 
というわけで、僕の所には紹介客がよく来ます。
でも儲からないので、ほどほどにして下さい。
楽しいから良いけどね。
 
 
ちなみに、なぜ「仲介手数料」ではなく「広告宣伝費」としてもらうかと言うと、前述した宅建業法上「契約時の報酬は仲介手数料は併せて1ヶ月分(プラス消費税)までしか取っちゃふダメよ~、以下略」という決まりがあるから、苦肉の策として「名目を変えて、広告宣伝費とかにしちゃえばいいんじゃね?」という力技を編み出した先人が居るようで、それが広まったものと思われます。
 
 
さて、どうでした?
かなり加筆修正を加えたデジタルリマスター版!
俺をテレビに出しやがれ!と言わんばかりの不動産屋のカラクリを暴露!!
汚れた業界にメスを入れるこのブログ!
下手すると自殺行為!!
それもまた一興!!
池袋の不動産業界一の傾奇者で候!
ではまた来週^^v
 

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