不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2015年07月

 先日、とある物件の法人オーナーの担当者さんに言われた一言です。
 
普段の僕なら「まあ、ほぼ間違いないと思いますよ。」と答える所だが、今回ばかりは僕もそうスンナリとは言いたくない事情がありました。
 
遡ること1週間前に、その物件に申し込みが入り、オーナーさんからも承諾を頂き、双方に契約書の雛型をチェックしてもらい、あとは契約日を決めるだけという所まで進んでいた話でした。
しかし突然オーナーさんから信じがたい一言が・・・。
 
「定期借家にしてもらえますか?」
 
「定期借家」とは、あらかじめ契約期間の決められた契約の事です。
ん?普通、不動産の契約って契約期間きまってるじゃん?とお思いでしょう。
一般的な「普通借家」契約にも2年とか3年の契約期間は有ります。
でも、この「普通借家」は契約の更新が可能で、よっぽどの理由が無い限り、大家さんからの「更新拒絶(更新させないよ~ん)」は出来ないのです。
だから借主さんは安心して住み続けられる。
ところが「定期借家」は原則として期間満了で退去しなければいけません。
もっとも、再契約してそのまま住み続けられるケースも多いのですが・・・。
 
よく、海外に転勤している間だけ自分の持っているマンションを賃貸に出したい場合や、近い将来に建て替えの予定が有る場合などはこの「定期借家」を使います。
 
ところが今回の場合はお客様の業種は飲食店。
内装費用をたくさんかけて、3年で「はい、出て行って下さい。」って訳にはいきません。
オーナーさんは「再契約も可能ですから。」と言いますが、建物を売却して所有者が変わったら、「そんなもの知らんわい。出て行ってくれ!」と言われるかもしれないでしょ。
 
何でですか?と聞いたら。
「地震が来たら困るから。」
いやいや、他のフロアも全部「普通借家」だし、天災・地変で建物が無くなったら契約も消滅しますよ。と言った所で話にならない。
そんな事より、平気で後出ししてくる大家さんだと思われて不信がられますよ・・。
とはいえ所詮は担当者。
契約期間を6年に延ばしてもらう事を条件になんとかお願いしてみてくれと懇願され、渋々お客さんに無理を承知で話してみると、
やはり
「嫌です。」
 
というやり取りが今日の朝まで続いていたあげくの
 
「この契約は100%大丈夫なのですか?」です。
 
%を下げているのはどなたでしょう?
 
そもそも賃貸契約において、契約金の入金が有ったとしてもまだ90%。
さらに署名・捺印をしてもらったとしてもまだ98%。
鍵を引き渡して初めて100%なのです。
それまではキャンセルされる可能性はあるのです!
 
それを「じゃ、今の段階で契約日はいつの予定ですか?」
『は?81日からの契約開始ですから、731日までには。としか申し上げられませんが。何か。』
「壊れているエアコンを29日に交換する予定なので、決まらないと困るのです。」
『え?契約金でエアコン交換するんですか?』
「いや、そういうわけではございません。」
『壊れているなら、交換しておいても問題ないですよね?』
「ちゃんとした状態で引き渡したいので。」
『お気持ちは分かりますが、つい先ほどに定期借家か普通借家かのご返答を頂いたばかりですから。その話が無ければもっと早く契約出来てましたよ。そこは考慮していただかないと。本当に話壊れちゃいますよ。』
 
という感じのやりとりになっちゃいました。
 
先が思いやられます^^;
 

少し前に13歳の少年が命を奪われましたね。
早くも風化してますけど。
声高に非難していた大人達も、それっきりですね。
そしてまた一人の少年が自ら命を絶ったとのニュースが流れてます。
 
13歳の少年は毎日何を思って生き、そのグループに何を求め、そして何を思って死んでいったのでしょう。
彼を死に至らしめた奴等はなぜそこまでエスカレートしてしまったのでしょう。
彼らの気持ちは彼らにしか分かりません。
 
自殺してしまった少年の気持ちも、いじめた側の奴らの気持ちも本人達だけが語れる事です。もっとも自殺した男の子はもうその気持ちを話す事も出来ませんが。
 
大人たちはテレビで色んな事を言ってます。
「イジメはいけない事だ。」誰に向かって言ってるの?世間や自分の支持者に向けて?
あなたが安全な場所から発しているその言葉が、イジメている子供の心に届かなければ何も変わらないのじゃ無いだろうか?
それとも本気で大人を動かして、イジメに対する厳罰を与える法でも作ってくれるのか?
 
「昔はそんなに陰湿じゃなかった。」
昔イジメに会っていた人は絶対に言わない言葉です。
イジメてた奴か、周りで傍観していた奴らが言うセリフです。
今まさにイジメにあっている人達の心にその言葉が響くのでしょうか。
自分も昔そうだったからといって、大人達の言う防衛術が今の子供たちにあてはめれるのでしょうか?
 
「学校は何をしているんだ!」
気づいてもやれず、相談もされなかった親はさすがに言いにくいよね。
先生だけじゃ無いだろ。そんなもん生徒だって分かってるはず。誰かが手を差し伸べたら死なずに済んだかもしれない。
 
実はこの屈強な僕も昔、イジメにあっていた時期がありました。
 
中学3年の頃です。
それまで僕は、小学校から一緒に遊んでいた、いわゆる不良グループの一人でした。
小学生の時は弱いものイジメをした事もあります。
 
何がきっかけだったのか・・。はっきりとした理由は分かりません。
ただ、僕はその不良グループの中では、まあまあ偉そうな態度だったのでしょうね。
腕っぷしにもそこそこ自信はあったし、頭も良かった。(嫌な奴ですね)
自分の態度に何一つ疑問など持ってませんでした。
でもきっと周りの奴らから見れば、「あいつはカッチャンと仲が良いからってだけで偉そうにしやがって。」と思われていたのかもしれません。
(※カッチャンというのは僕の幼稚園時代からの親友で、頭1つ分背が大きくて、学年で誰が一番強いかって話題になると必ず名前が挙がる程の男でした。)
 
そしてイジメの引き金を引いたのは、意外にも先生でした。
 
他のクラスの授業中に、騒いでいた不良達に向かって「お前らちゃんと授業を聞け!お前らみたいな不良グループの中にだって学年で10位以内に入る奴だって居るんだから、少しは見習えよ!」これ僕の事です・・・。
この話がグループ内に広がり、僕は少しずつグループ内で浮いた存在になっていきました。
話しかけても素っ気なくなり、一緒に学校に行っていた友達も「先に行ってて」と一緒に行ってくれなくなりました。
僕は勘も良く、プライドも高かったので、「ふーん、そういう事か。」みたいな素振りで過ごしていました。
するとだんだんエスカレートしてきて、教室に置いてあった僕の教科書が破られていたりするようになりました。(十分陰湿です。)
とはいえ仮にもつい最近までは同じグループで幅を利かせていた僕に対して面と向かって嫌がらせをしてくる奴はそうはいません。
 
彼らが最初に仕向けて来たのは下級生の不良グループでした。
 
帰り道に待ち伏せて45人で囲んで来ました。
幸い野球部のゲン太(あだ名です)と一緒に帰っていたので、僕と後輩が蹴り合いになり、危うく袋叩きに遭いそうになった時に、ゲン太が「何だお前ら、オラァ!!」と加勢してくれて助かったのですが、今思うとこの後輩を仕向けて来るやり方が一番キツかったかもしれませんね。
人間関係の薄い下級生は容赦無しですから。
しかも上級生をヤッたとなれば勲章です。
今までの付き合いもたいして無いし、上の代の不良グループからのお墨付きで狩れるんですから。
これは2回くらい襲われましたね。
 
それじゃ面白く無くなったのか、今度は同級生の不良グループの下っ端をけしかけてきました。
でも、そいつにしたって憎くてケンカふっかけて来る訳じゃ無く、強い奴から言われて嫌々ケンカさせられてるだけで、そんな奴に僕が負ける訳はありません。
こっちも分かっているから、床に押さえつけて終わりなんですけど。
そんな刺客が23人送られてきたところで、ついに業を煮やしたのかボスキャラが登場したのです。
トッチと呼ばれていた男で、彼はイジメの中心人物では無いのですが、ケンカの強さじゃ小学生の頃から間違いなく学年で1.2を争う男でした。
 
さすがにこれはヤバイです。
トイレに呼び出され、胸ぐらを掴まれて壁ドン一発で「ごめんなさい」です。
(こっちが本物の「壁ドン」ですからね。)
 
こんな中3時代でしたが、僕にはひとつだけ大きな存在が有りました。
そう、親友のカッチャンです。
「タケちゃんを余し(ハブる事を当時はこう呼んでいました)」にするようなグループなら俺も抜けてやるぜ!」といって僕と一緒に居てくれたのでした。
 
そして僕がトッチにヤられたという話を聞いて、僕の知らない所でトッチを呼び出し、バッチンバッチンの殴り合いをしてくれたらしく、後日片目を腫らしたカッチャンから、「トッチの野郎、やたら打たれ強くて大変だったよ。」と聞いたときは、勝ち負けがどうだったとかはもうどうでも良くて、僕の為に怒って体張ってくれる友達が居ることが嬉しくて、生涯何があっても僕の親友はカッチャンだけだって心に決めました。
 
それからは特に何事も無く、不良グループとは特に関わることも無く中学を卒業し、高校に入りました。
 
ガタイが良かった僕はレスリング部にスカウトされ、楽しい高校生活を送りました。
 
イジメられていた時、親や先生に相談なんて絶対にしたくありませんでした。
誰にも話したく無かった。
親は気付いていたのでしょうか?
僕は学生服に付いた靴跡を消して家に帰ったし、家で泣く事も部屋に籠る事もしなかったから、きっと知らないと思います。
 
毎日家で筋トレをして、格闘技通信を見てシャドーして戦う準備はしていたけど、心を鍛えるのは難しい。
 
もし、あのときカッチャンが居なかったら、僕はどこまで闘えたのだろう・・・。
あれが何年も続いたら、僕の心は壊れてしまったかもしれない。
 
そんな僕に、今イジメに遭っている子供たちに「こうすれば良い」なんてアドバイスが出来るはずもなく・・・。
ただ、思い切って格闘技を習ってみるのは良いと思います。少し自信が付きます。
 
でも、きっと統計を取ったら、50歳になった時に充実した人生を送っているのは、イジメてた人よりもイジメられていた人の方が多いんじゃないかなって思います。
 
だからイジメられている子は死なないで欲しい。
イジメてる子はイジメないで欲しい。イジメる事で自分の値段は下がるだけだから。
傍観している人は手を差し伸べて欲しい。
 
どんな時でも笑っている人間が一番強くてカッコいいんだと思う。
辛い時に泣く事も、ムカツク時に怒る事も、嫌な時に逃げ出す事も簡単な事です。
 
でも、辛い時やムカツク時や嫌な時に笑う事は簡単な事じゃ無い。
だからそれが出来る人は強い人だと思います。
 
 
ムカツク時に怒っちゃう僕もまだまだ修行が足りないです。
もっとカッコいい大人にならなきゃ。
 
ではまた^^
 

 
先日もテレビでやっていましたが、持ち家の無い高齢者にとっては切実な問題ですよね。
 
時を同じくして、今は売買の会社に移ってしまった僕の仲良しの不動産営業マンから連絡が有り、お世話になったビルオーナーさんの娘さんからの相談で父親の部屋を探しているので力を貸して欲しいとの連絡がありました。
 
色々と事情も有るようで娘さん達とは一緒に暮らせないそうで、今は埼玉に一人で住んでいるが、体調も心配なので近くに引っ越して来て欲しいとの理由です。
 
ビルを所有しているとはいえ、70歳代後半の高齢者の独り暮らし。
 
ちょいと簡単には行かない案件です。
 
大家さんの心配というのは、家賃を払えるかどうかよりも、こういう場合は貸室内で亡くなられてしまうことが一番の心配なのです。
だから大家側の不動産屋も、こういうケースはあまり受け入れたくは無いのです。
 
僕の会社で管理している物件で紹介出来る物件が有れば、まだ僕がチョイチョイ顔出したりして確認する事もできますが、まだそれ程管理物件も多く無いので住所を指定されてしまうと、該当する物件もありません。
僕の経験上、大家側の業者として、仲介会社さんから「70代後半の男性の一人暮らしなのですが、この物件ご紹介できますか?」という電話が来た時に、自分の判断で「ちょっと難しいですね。」とお断りさせて頂く事も少なくはありません。
 
何件か物件を選び、管理会社さんに電話し感触を探ってみたのですが、やはり業者相手だとあまり真剣にとりあってくれません。
そりゃそうです。分かってます。
手数料も大家さんからしか貰えませんしね・・・。
 
という事で、そのあたりの事情を娘さんにお話して、比較的行けそうな物件(このあたりは勘で分かります)の元付け業者さんに娘さんから直接電話してもらって、内見をしてもらいました。
あまり気に入る物件じゃ無かった為、ご自身でネットで調べた物件を送ってもらい、元付け業者さんを調べてお教えし、また足を運んで頂きました。
「良い物件が見つかり申し込みをしました。」 との連絡を頂き、それから数日後に
「契約できました。」と菓子折を持って僕の会社にお礼を言いにきてくれました。
 
当然、僕の会社は手数料など頂きませんし、それに見合う働きもしてません。
でも、僕が仲介に入っていたら、同じ物件でも契約出来なかったかもしれません。
感謝される程の事をしたつもりも有りません。
ただ少しでもお部屋を借りられる確率を上げる為に選択した方法なだけで、無責任といえば無責任だし、決して褒められたものじゃ無いのです。
 
でも、本当に本当に良かったと思います。
 
まだまだ高齢者向けの住居が不足しているのは、紛れも無い事実です。
この国の大きな問題の一つだと思います。
 
子供達の未来とお年寄りの生活。
政治家さんたちは票取りの為に綺麗事を並べるけれど、
何をやるにも金がいる。
実生活と一緒で、理想ばかり口にしても、いつまで経っても始まらない。
 
国立競技場の建設に2,500億円も使ってる場合なのでしょうか?
 
この国はもうダメなのかもしれませんね。
 
そうは言っても、この国から出て行く勇気もありません。
だから、僕も頑張らなきゃ。
せめて子供達の世代の重荷にならないで済むように。
 
今日から我が社も下半期!
鳴かず飛ばずの上半期を取り返さなきゃ!
 
では、また来週^^
 
 
 
 

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