不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2015年06月

 
久々の不動産マメ知識です。
 
今でこそ少なくなりましたが、僕が20代の頃は部屋探しに駅前の不動産屋を回って部屋探しをして、気に行った物件に申し込みを入れる時には必ずと言って良いほど取られていたもの、それが「手付金」です。
 
その物件で無事契約になった場合は契約金の一部として組み込まれるのですが、その部件で決まらなかった場合はどうなるかというと、
そこの不動産屋で別の物件を申し込み契約になったなら、その契約金に組み込むが、そうじゃなかった場合(引っ越し取りやめとか他社で契約とかの場合)は返しません。
というもの。
 
ヒドイですね。
はい、本当に昔はヒドかったのです。この業界。
 
今でも売買では、この手付金のシステムは有効に続いていて、法的にも規定があります。
売買代金の一部を「手付金」として入れて、買いたい人がキャンセルしたら「手付流れ」といって没収されてしまい、逆に売りたい人がキャンセルしたら「倍返し」といって倍額を返さなければいけないのです。(ローン審査が通らなくてキャンセルとなったような場合はまた別ですが。)
 
では、今マンションやアパートを借りる場合はどうなるの?
というと、
 
基本的には「手付金は取っちゃダメ!」です。
申し込みの意思として預かるのなら「申込金」や「預かり金」としてならOKなのですが、
その場合は契約前にキャンセルになった場合、全額返還しなければいけません。
我々不動産業者はそう厳しく指導されております。
つまり預かってもあまり意味が無いのです。
 
でも、実は未だに「手付金」を1ヶ月分取って、「返しません」というハンコを押した領収書を発行している業者はいます。多分居ると思います。
3年位前に申し込みをした老舗の業者はやってましたね。
正直、それを見たとき驚愕しました。
 
とはいえ、客付け業者は立場が弱いので、そんな老舗の業者様に意見などできません。
そのときは無事契約になったから良かったものの・・・。
 
借りたい気持ちが強いなら、そういう不動産業者が取り扱っている物件でも、仕方ないと諦めるしかないのでしょうが、そういう不動産会社が管理している物件は往々にして何をやるにしても余分にお金を取られる傾向にあります。
金の亡者が管理している訳ですから・・。
 
できればお勧めしたくは無いものです。
 
ではまた来週^^

 
前回のブログに書いたお客さんの話の続きなのですが、
どうやら先走って大家さんに直接話をしに行ったようで、大家さんから折り返しの電話が来ました。
 
「あの人は何なんだね。ちょっとおかしいんじゃないかね?突然来て、生い立ちのことやら、泊めている人間がどういう人間だとかをいきなり話して来たから、『そんな事は私には関係ないから、ちゃんと家賃払って行けてお父さんも保証人を承諾しているのか?それだけだ』と言っておいたが・・・。」
 
『すみません。ご迷惑をおかけしております。結局借り換えの話は一旦キャンセルして下さい。で、今お住まい頂いているお部屋も解約を考えているそうです。またはっきりしたらご連絡致します。』
 
と、お客さんから言われたままを大家さんに伝えて、その報告をすると、
 
「あっそ、分かった。今まで家賃もきっちり払ってきたけど、もう知らないわ。いいわよね?別にそんな奴たくさん居るでしょ?」
 
あああああ、面倒くせええ・・・!
 
『私の立場からそれを良いとは言えません。』
 
「一日二日遅れたくらいで出てけとか言わないでよ!」
 
『それは契約上ありません。』
 
その後も3時間おきくらいに電話が来て、泊めている人間の事情を話しだしたかと思えば、
「竹内さんが入って話を面倒くさくするようなら、仕事できないようにするから。そういうこと。ガチャッ!」ツーツーツー・・・。
と脅しめいたことを言い、その3時間後には
「何か進展あった?」
『は?進展?何のですか?』
「いや、やっぱ誰に聞いてもおかしいって言ってるから。同じマンションで借り換えなのに敷金とか礼金とかありえないじゃん?」
『ん?借り換えはキャンセルしましたよね・・・?』
「あの見積もりは見なかった事にしてあげるから、大家さんに・・・」
『は?今から借り換えの条件交渉をしろってことですか?』
「あんた何言ってるのよ!条件交渉とかね、そもそもありえないっつーのよお!」
『そもそもあなたが自分からそれで良いから大家さんに話してくれと言ったお話ですよね?』
「あっそ、もういいわ!はいはい。ガチャ!」ツーツーツー・・・。
 
なんでしょうか、この嫌なモヤモヤした感じ。
 
もう解約の申し出以外の要件で電話して来ないでもらいたいんですけど・・・。
 
 
それから何日かは連絡も無く平和な日々が続いたのですが、1週間位経った頃にまた電話が来て、スイッチオンの状態で色々話しているのですが、もう完全に意味が分からず(半分は好きでそういう言い方をしているのでしょうが・・・。)
『はあ?』
『すいません、何の事だかさっぱり分からないのですが・・・。』
を繰り返し、最終的には
「そういう事ですから、もう竹内君は手を引いて下さい。」
『はああ?!』
「ガチャ。・・ツーツーツー・・・。」
手を引くも何も、あなたの事で何も動いてませんから。
 
うーむ・・・。
 
何か嫌な気分だな・・・。
 
 
お願いだから、もう電話来ませんように。
 
本当にこのお話はこの回で終わりにしたいっす><。。。

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