不動産 チャリンコ社長の珍遊記

池袋東口にあります、「池袋で一番良心的な不動産屋」を目指し、
自負している株式会社バイオンマネジメントの社長 竹内のブログです。
不動産のこと(タブーなことも)、身の回りに起きたことを書いていきたいと思っています。

2013年11月

このタイトルは!
知る人ぞ知る、僕が愛して止まないアマチュアバンド!
そう歌謡ロックの最終形態the Brush(ザ・ブラッシュ)」の名曲のタイトルであります!
 
そしてこの度、私もブラッシュ愛が過ぎまして、小手指に引っ越しを致しました!
(今までもそれ程遠くない場所に住んでいたのですが・・。)
 
しかも3LDKにまさかの一人暮らし!
大学2年の息子に「お前も他に行くところ無いだろうから、来ても構わんぞ。」と言ったら、

「いや、俺も一人暮らしするから。」

ノオオオオオオオ!!
 
寂しい・・・。淋しすぎる・・・。
 
というのも込み入った事情があり、引っ越しせざるを得ない状況に追い込まれて引っ越しをしたのです、僕。
 
この話を会社のブログでして良いものか迷いますが・・・。
しますよ、僕は。そういう漢です。
 
西武新宿線の新所沢という駅にある日当たりの良いお気に入りの2DKのアパート。
部屋の目の前に駐車場があり、2階建ての1階部分にに長男と二人で住んでました。
そして、約5年前に隣の部屋に彼女と彼女の二人の娘が越してきました。
隣同士ですが子供好きの僕は、ひとつの家族のように暮らしていました。
このあたりの話はクソ長くなってしまうので今回は省略しますが、結果半年ほど前に彼女との未来を想像できずに僕から別れを切り出し、それからは連絡も取らなくなってました。
この頃からです。the Brush(ザ・ブラッシュ)」の全てのライブに行くようになったのは。
(ヒマになっちゃいましたからね^^;)
 
7月に入り、「子供が学校で問題を起こしたから相談に乗って欲しい」と彼女から連絡が来たのをきっかけに、それからまた子供たちの面倒を見る日々に戻ったのですが、やはり彼女と戻るのは抵抗があったのと、週末は母子共々バスケ漬けで、僕はほとんど子供達と遊べないストレスもあり、モヤモヤした状態でいました。
 
僕は完全に手詰まりな感じでした。
隣に別れた彼女がいて子供の面倒も見ている状態で、新しい彼女を作るなんて想像もできないし、第一、別れた彼女も新しい彼女も両方嫌がるだろうから。
でも子供達は可愛くて、心配で、側に居たくて・・。
結局僕はあの場所から離れられずに居ました。
 
そんな11月のある日、隣の部屋のドアの前に見知らぬ男が・・・。
ここのところ駐車場に毎晩知らない車が停まっていたから、まさかとは思ったが・・・。
ラインで彼女(と呼んでおきます)に聞いてみると「彼氏ができました」との事でした。
さすがにショックでした。
(勝手な言い分ですが、いくら俺から別れを告げたとはいえ、そんなこと出来るんだ・・・。)
 
「引っ越す予定は無いの?」と聞いたら「お金が無いから今は無理」だと・・。
 
翌日僕は管理会社に解約を伝え、すぐに新しい部屋を探しました。
(これでも不動産屋なんで、そこの段取りはバッチリです^^v
 
そして部屋も決まり、一応彼女に引っ越しすることを伝えると・・・。
「本当に引っ越しちゃうの?会って話しがしたい・・。子供達には黙って行くの?」
との返事が・・・。おいおい・・・^^;
 
すかさず返事を送りました。
「誰かが隣で支えてくれるならきっと大丈夫だよ。楽しい日々が続けばいつかきっと忘れていくよ。それを積み重ねれば、『この人で良かった』って思うようになるから。勝手だけど俺はここに居ることが辛くて逃げて行くだけかもしれないけど、これが新しい一歩だと思って前に進むから。
子供達には何て話せば良いか俺には分からないよ。引っ越し先も聞かないで欲しい。」
 
彼女の気持ちは彼女にしか分からない。
もしかすると新しい彼氏も隣に元カレが居るのが心配だから毎晩来てるのかもしれない。
子供達の立場だって俺が隣に居たら微妙だろうし。
 
そして、週末に荷造りをしていたら、突然彼女が訪ねてきて泣きながら謝ってきた。
今までの感謝と、そしてゴメンナサイ・・・らしい。
少し嬉しい気持ちと、いっぱい悲しい気持ちを隠すように笑顔だった俺に近づいてきて、
俺の胸で泣きやがった。(お前彼氏いるんだろうが!分からん、俺にはさっぱり・・・。)
 
「・・・それはダメだよ・・・。もう決めたことだから。楽しそうな姿も悲しい話も、もう見たくも聞きたくも無いんだ・・。今までありがとう。たくさん傷つけてごめんなさい。」
それが僕の最後の言葉でした。
 
 

新しい部屋は、広すぎて逆に居場所が無いけど、きっとすぐに慣れると思う。
(部屋にソファーが届いた時点で既に居心地バツグンになりました。ソファー偉大です。)
今までも悲しい事がたくさん有ったけど、人間という生き物は上手く出来ているようで、辛い思い出は心の奥の方にしまっておけるように出来ているのを知っているから。
そうしないと、きっと精神が崩壊しちゃうのでしょうね^^;
 
そして、そんな僕を涙を救ってくれたのは、まだ無名に近いアマチュアバンドの曲でした。
 
「望んで無かった最後の言葉を 胸の中で何度も繰り返し
 『元気で居てね、今までありがとう。』
一粒の涙が終わり告げた・・。」
                          (the Brush「最後の言葉」)
 
「何があっても 僕は君と戻らない ふとした瞬間に君のことを思い出しても
 僕はきっと忘れてしまうから。きっときっと忘れてしまうから・・・。」
                    (ザ・クレーター「スターマイン」)

「君に会えるのかな? また僕はきっと同じような日々を信じて 空の色が薄まっていくように消えていく。
 もう二度と君に会えなくても悲しくなんてない。」
                 (ザ・クレーター「ヘイボンドライブ」)

「真っ直ぐ生きるのさ それが男だと思うから
悩んで背負い込んで それも運命だと受け止めるのさ」
                   (ゼーゼーハーハー「まっすぐな男」)
 
他にもたくさん有りますが、特に彼ら3組の曲とライブとファンの人達には本当に救われました。

だからもし、このブログをみてくれた人の中にも、辛い時、うまく行かない時、落ち込みそうな時があったら、ぜひ彼らや他のバンドのライブに足を運んで、そこで何か心に引っかかるものが有ったなら、バンドのメンバーやファンの人達に「良かったです!」と声をかけてみて下さい。
 
誰ひとり冷たく接する人なんて居ませんから!みんな本当に暖かいです!
そこには間違いなく同じものに惹かれた仲間たちが居て、
そこに行けば、その人達がいつも居て、笑顔で迎えてくれる。
それにどれほど救われた事か・・・。
 
 
 これからも僕はきっとライブに行き続けるでしょう。
 
これが引越しと僕がライブにたくさん行くようになった理由でした。
 


追伸
 とびっきり優しい彼女募集してます。
 とびっきり優しくします。
 ライブに一緒に行ってくれる人なら最高です。
 
 



 最近このブログが恥ずかし過ぎます。
 
 
 

 

さてさて、不動産のネタも尽きたところで、お約束のバンドネタです。
 
僕は元々バンドも楽器も何にもやったことが無い人間です。
さらに若い頃からライブに行きまくっていた訳でも無く、バンド関係の友達が居たわけでもありません。
しかしこの歳になって、何でしょうか、やたらとハマってます。
やはり、アーティストとの距離が近い事がいわゆるアマチュアバンドを見に行く一番の面白さなんですかね。
またこれが、気持ちの良い奴らの多いこと。
音楽やステージが良いのはライブを観に行く上で当然なのですが、やっぱ本腰を入れて応援したいと思う奴らは、人として大好きになった奴らなのです。
 
そして、その中の一組が「ザ・クレーター」というバンドでこのブログでも以前「ロックな歌詞」というタイトルで紹介した事もある実力派ロックバンド!!
一言で表せないかっこよさなのです!
歌詞の世界観が明らかにロックなのに、そこに本音や弱さや強がりも存在しているので、それがたまらなく心に刺さる。意外に前向きな気持ちにもなれたりするのです!
バンドメンバー全員のレベルの高さもあって、何度聞いても飽きが来ない。
さらにライブでのステージングもカッコイイ!
それはきっと彼らがアマチュアバンドというくくりの中に有っても、やはりお金を払って観に来てくれるお客さんに対しての「プロ」としての意識の高さを、先日路上ライブの後にボーカルの菊さんとラーメンを食べながら話をして強く思いました。
 
その彼らが、この度エナジードリンクの「RED BULL」が主催するバンドコンテストでファイナリストの3組に勝ち残り、来たる23日(土・祝)に渋谷のO-EASTでグランプリを決める決勝ライブに出場するのです!!
これはもう行くしかない!

 
ただ悩んだのは同じ日に下北沢のライブハウス「屋根裏」で僕の愛して止まないthe Brush(ザ・ブラッシュ)」もライブをやるのです。
しかし、ここは敢えてこの勝負の日に「ザ・クレーター」をブラッシュファンを代表してオイラが応援しに行こうじゃないか!!
 
 
しかもその日は僕自身の引っ越し当日!!
朝から荷物を運ぶ訳ですが、運んだ荷物の片付けなんて知ったこっちゃない!!
僕のポリシーの一つとして「明日出来る事は、今日やらない!」というのが有りまして(子供には聞かせられませんが)、今日しか出来ない誰かのココ一番の勝負の時に力を貸さなかったら、後でそんな自分を嫌いになってしまいそうな気がするのです。
だから誰が何と言おうと、一人でも、微力でも熱い思いをぶつけに行くのです!!
 
チケットも4,000円とまあまあ高いので、気軽にとは言いませんが、もしこのブログを読んで「僕も(私も)聴いてみたい!」と思った人は、ぜひ来てください。
来れなくてもYouTubeなどで動画もアップされているので、ぜひ観てみて下さい。
 
そして心の中で応援してもらえれば嬉しいです。
 
きっと自分にとっての「世界」は自分から拡げようとしなければ拡がらない気がします。
ましてや飲みにも行かない、地域密着の小さな不動産屋の僕の「世界」はとても狭いものでした。
 
でも、ザ・ブラッシュというバンドに出会い、応援したいという気持ちになってから僕の「世界」は拡がった気がします。それはとても偏った「世界」かもしれないけど、でも拡がった事は紛れもない事実です。
そして、その事で心が救われた事も事実です。
 
だから僕は感謝しているのです。ザ・ブラッシュと、拡がった「世界」で知り合えた人達に。
 
 
そして今、気づきました。
 
 
このブログ、
というかこれを書いている俺、
 
・・・・とっても気持ち悪い。という事に。
 

聞いたことあります?この言葉。
不動産の賃貸業界で「事故物件」というと、いわゆるそこで自殺殺人ニュースに乗るような事件が起きた部屋の事を指します。
 
いくらコンクリートジャングル東京とはいえ、そうそうたくさんあるもんじゃありません。
 
でも、たまにはあります。
自殺や事件というより、病気で亡くなったり、孤独死だったり・・・。
別に部屋が汚れたり臭ったりする訳では無いような場合も多いです。
それでもやはり「事故物件」みたいな扱いになったりします。
 
そうすると、本来の賃料より10%~20%くらい安い賃料で出ている場合が多いです。
ただし、事故の事をキチンと話さなければいけない決まりになってます。
でも、事故の直後に入居した人が退去した後は、説明義務が無くなります。
一応、もう「事故物件」では無くなるのです。
(あまりに短期間だとダメらしいですが・・・。)
 
とにかく大家さんは大打撃なのです。
 
毎日のようにテレビのニュースで、
「自宅マンションで自殺」とか
「マンションの屋上から飛び降り」とか、
「マンションの押入れから死体の一部」とか聞くたびに
 
わあああ、やめてええ!!大家さん大変だああ。
と思ってしまいます。
 
そういう事がニュースなので世間に知れると、(警察とかマスコミとか来るので、まあバレます。)同じマンションに住んでいる住人もそれが原因で引越しをしちゃったりして空室は増えるし、家賃交渉はされるし、踏んだり蹴ったりです。
別に大家さんが悪いわけでも何でも無いのに・・。
 
確かに防ぎようのない事件・事故もあるかもしれませんが、自殺はやめましょう!
といっても、自らの命を絶とうという人に、他の人を気遣う余裕が残されているとも思えませんが・・・。
 
さらにまた、そういう事故物件を晒すサイトが存在したりします。
ゲスなのか正義なのか意見が分かれるところです。
 
入居者の側からすると、ある意味正義なのかもしれません。
後で知ったら、やっぱり嫌ですからね^^;
でも、大家さんの側からすると、それこそ正に「ゲスの極み!」ですね。
 
立場が変わると正しいことの概念も変わってしまいます。
色々な経験をし、考え、長く生きてると、どっちの立場にも知り合いが居て、結局どっちも否定できなくなってしまいます。
 
 
というわけで、今回の結論は
 
「俺にはさっぱり分からねえ!」
 
という事です。
 
全く為にならない話でスミマセン。
もうネタのストックが無くなってきたもので^^;
 

ではまた来週。

 

 さて今日はまた不動産業界の闇!禁断の領域に踏み込みます!
 
まあ、そんな大層なものじゃないですが・・・。疑問に思っている方も多いと思うので。
 
「更新料」のお話しです。
 
東京近郊の賃貸物件に住むほとんどの方に、2年に1回やって来るあの謎のシステムです。
 
そもそも一体誰が最初に考えたのでしょうか?このシステム。
本当に必要かどうかさえも疑問です。
しかし、この「更新料」というものが街の不動産屋さんの経営を維持する大きな収入源であることは純然たる事実。
 
しくみを説明すると、
一般的に「更新料」は2年ごとの契約更新の際に賃料の1ヶ月分を支払って、契約を更新する為のものとされております。
さてこの「更新料」は誰の所に行くのかというと、
一般的には大家さんと不動産屋さんで半分ずつ取り合う事が多いのです。
最近の契約では、「更新料」とは別に、「更新事務手数料」というものを別に請求する契約も多いです。(大体0.25ヶ月~0.5ヶ月位が相場です。)
 
そして何と我が社の契約書も「更新事務手数料として貸主と借主から0.25ヶ月分ずつ頂きます。」という契約書になっております。(前の会社からの流れなんですけどね)
分かりやすく言うと、入居者さんから1.25ヶ月分頂いて、うちが0.5ヶ月頂いて、大家さんに0.75ヶ月お渡しする。といったシステムです。(契約上は借主・貸主双方から0.25ヶ月ずつ頂くという形です。)
 
不動産業者の実入り(0.5ヶ月)が変わらないのに、なぜ入居者に負担を強いるのかというと、これは多分、そもそもは大家さんへのセールスポイントだったのだと思われます。
「うちで契約してくれたお客さんが更新した際には、0.75ヶ月の更新料が入りますよ」みたいなものでしょう。
 
でも、実際は大家さんはそこまでガメツく無い場合が多いです。
下手に更新のタイミングで退去されるくらいなら、更新料なんていらないから、そのまま住み続けて欲しいと思っている大家さんの方が圧倒的に多いのです。
ただ、他の部屋の人も当たり前に「更新料」を支払ってきているのに、この部屋だけもらわないのは不公平だし、何よりも間に入っている不動産屋さんとも良好な関係を保ちたいから、大切な収入源を断ち切る訳にもいかない・・。といった印象です。
 
確かに大切な収入源という部分では否定できません。とても助かります。
でも、それ以上に僕には心苦しさの方が大きいです。
火災保険などの更新も含めると、当月の家賃と合わせると2.5ヶ月分位払う事になるんですよ。この不景気に。
代わりに家賃を下げるのであればまだしも・・・。
 
だから僕は更新料の交渉に関しては、全面的に応じます。
中には「絶対に譲らない!」という姿勢の大家さんも居ますので、その場合はうちの手数料分しか値引き出来ない場合も有りますが、
住居の契約で満額頂く事のほうがむしろ少ないです。
特に交渉されなかったお客様には、商品券などでお返ししたりします。
 
ですから、うちで契約した方は(うちの契約書でね)、このブログを見たら、僕に相談して下さいね^^
 
 
で、「更新料」は違法だ!と裁判になった事が少し前に有りました。
結果は最高裁まで争ったあげく「適法」という判決でした。
もし「違法」という判決なら、今までの分を返金しなければいけなくなり、古くからの不動産屋の多くが潰れていたでしょう。
それを避けるための「適法」判決だったのかもしれません。
 
では、もしこの「更新料」を払わなかった場合はどうなるのでしょう?
法律に則れば、「別にどうにもならない」というのが結論です。
自動更新(法定更新)という扱いになり、これまでと同じ契約内容で期間の定めの無い契約になって有効に継続すると法律で決まっているのです。
ただ、いつも僕が言っているように、それはとても悲しい人間関係になります。
大家さんや不動産屋さんと会ったとき、笑顔で挨拶が出来ない関係は、とても悲しいです。
 
だから、不動産屋さんと良く相談して、ほんの少しでも更新料を払って、お互い助け合って良好な関係を継続してもらいたいと心から思います。
大手の管理会社さんにこんな人情話が通じるかどうかは分かりませんが、街の不動産屋で契約したお部屋なら、是非そういう形であって欲しいです。
 
でなければ、いずれ不動産業界は形を変えて、小さな街の不動産屋はどんどん消えて無くなってしまうでしょう。
 
余談ですが、僕が住んでいる部屋の更新料は0.5ヶ月。
本当に助かります。だから僕はその管理会社さんで17年以上も部屋を借りてました。
まさに僕の目標とする不動産業者のひとつです。大家さんにも本当に感謝です。
この度、一身上の都合で、その大好きな部屋を出る事になりましたが、新所沢の「七戸住宅」さん、本当に長い間お世話になりました。
北海道で離婚して、子供たちの側に居たくて追いかけて埼玉に来た僕に快く部屋を貸してくれて、その後長男と二人で暮らすことになった時も、今の部屋を紹介してくれて、本当に本当に感謝してます。
 
僕も、大家さんや入居者さんとこういう関係が保てる不動産屋を目指します。
まあ、このブログを見ているとは思えませんが・・・。
もし、見てくれていたら嬉しいです。
 
 
今日はちょっと真面目なお話しでした。
では、また来週。
 

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