さてさて、ローザ・パークスの怒涛の4DAYSライブも終わり、感動の余韻に浸っている僕ですが、その4日間の事をブログに書こうと思いましたが、さすがに会社のブログに書く内容じゃねーな・・・。と思い止めました。
そこで今日はVSシリーズ第2弾!
「VS賃料減額コンサルタント」 編です。
僕の会社はあまりたくさん管理物件を抱えているわけでは無いのですが、
先日たまたま2つの建物にほぼ同時に賃料を下げて欲しいとの交渉が入りました。
それ自体はさほど珍しい事では無いのですが、通常はそれまでやりとりしていた経営者さんや、担当者さんから直接連絡が来て相談に乗ることになります。
でも、先日のそれはちょっと違いました。
「もしもし、○○ビル1階の株式会社○○の新しい総務担当になりました○○と申します。
今度新しく総務の担当になりましたので、一度ご挨拶に伺わせて頂きたいのですが。」
『いやいや、結構ですよ。そんなご挨拶なんて。このお電話で十分ですよ。』
「いや、ぜひご挨拶させて下さい。」
『(なんだこいつ・・・。今まで誰も挨拶になんて来てないのに、怪しいな・・・。)
そうですか・・。分かりました。』
という流れで後日名刺用のシートで作った手作りの名刺を持って彼は来ました。
非常に胡散臭いですね・・・。
ま、無下には出来ないので、話を聞いてみるとやはり賃料交渉でした。
『しかし、そんな手作りの名刺1枚持ってこられても、あなたが本当に社員かどうかも分かりませんし、○○社長から直接お電話なりメールなり頂かないと私としても大家さんにお話しできないですね・・・。』
彼は分かりましたといい、事務所を後にしました。
時期を同じくして、別の物件も同様に担当者が替わったから・・といいその会社の経理部長と一緒に来店されました。
今まで窓口だった常務さんは来ずに、終始その新しい担当者が饒舌に話してました。
で、業績が不振な店舗なので家賃を下げて欲しいとの要望でした。
『私が決められる事では無いので、大家さんに相談してまた改めて会社の方に連絡致します。』
「あ、私出ている事が多いので、携帯に下さい。」
『じゃあ、この名刺にあるメールアドレスに回答しますね。』
「いや、携帯にお願いします・・。今名刺に書きますから。会社に立ち寄らない事もありますので。」
『それほど急を要する事じゃないですよね?・・・ま、分かりました。』
怪しいですね。
なぜ会社への電話や、メールで回答しちゃダメなんでしょうね。
もし、コンサルタントの類で、自分からその会社に賃料の減額交渉を売り込んだとしたら、
会社にも常駐してないし、ましてやメールなんかで回答されたら下がったか断られたか分からないですもんね。
下がったとしても、「下がらなかった」と言われてしまえばそれまでで、成功報酬も頂けないですもんね。
その辺りの経緯を大家さんに話して、大家さんと相談しました。
後日、その担当者の携帯から電話が来て
「先日の件、どうでした?」と・・・。
電話から聴こえる周りの騒音は完全に営業会社がテレアポしているような音。
事務所ならなぜ固定の電話からかけないのかな?
会社支給の携帯?名刺にも番号載せて無いのに?090の?
ということで、僕の回答は・・・・・
『無理ですね。』
「え?無理って・・・1円も?」
『はい。1円も。』
「それは大家さんがおっしゃったのですか?」
『はい。大家さんもビジネスですから、今の賃料で借りたいと言う方も居ると思いますので。スミマセンね、私の力が及ばずに。 あ、解約するかどうか常務に聞いてみましょうか?』
「いや、いいです。分かりました。」
それっきり電話も来ず、解約もしないようです。
最初に来た業者の方は、まだ回答してませんが、こちらも似たようなものでしょう。
大家さんからも突っぱねるよう言われております。
でも、借主さんが本気で相談をしてきたのなら、僕も出来る限りの事はやります。
確かに僕は人情派ではありますが、大家さんの利益を守るのも僕の仕事です。
経営が苦しいから家賃を下げてくれ。ってのは、気持ちは分かるが理屈は通りません。
そりゃあなたの経営手腕の問題でしょ?
支払いを待ってくれというなら待ってあげます。
明らかに相場より高いなら下げる交渉もします。
設備が故障したり不具合が生じたなら大家さんに直させます。
大家さんが筋の通らない理不尽な事を言うなら、大家さんともやり合います。
それで管理を外されようと、譲れないものは譲れない!
でもね、賃料交渉コンサルタントさんよ。
あんたらそれで減額分の何ヶ月分の報酬を貰うつもりか分からんが、それで人助けしたなんて思っちゃいけねーぜ!
俺らは走り回って親身になって対応して築き上げてきたんよ。
だから「全部竹内さんにお任せします。」って色んな大家さんに言って貰ってるんよ。
お前らが小手先のテクニックでチャチャ入れて良い話じゃねーんだよ!
とはいえ、みなさん、この御時勢です。
みなさんの住んでいるマンションなども、空室が出ていたら一度不動産サイトなどで調べてみて下さい。
長く住んでいる方などは特に今の家賃よりかなり安く出ている場合があります。
そんな時は、契約をした不動産屋か大家さんに相談してみて下さい。
下げてもらえる可能性も高いですよ。
というわけで、今回のVSシリーズは大した戦いにもならずショボイ結果でやんした。
また来週!!
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